Research Abstract |
本研究を進めるにあたり,まず,地域社会における保健・医療・福祉・歯科分野および関連機関の情報化の現状,情報システムの導入状況,様々な情報システムの構造・仕組み,情報システムの運営方法等を知るために,関連の文献調査,情報システムを運用している機関への視察(ヒアリング調査),関連学会参加による情報収集・意見交換,研究者(歯科医師)との意見交換,保健医療福祉従事者(歯科医師,医師,保健婦等)へのヒアリング調査,Webページによるシステムの実施方法の調査等を行った。 また同時に,歯科情報に関するニーズと重要性,および,これからの歯科情報システムの役割を把握するために,地域住民に歯科に関するアンケート調査を行った。これらに基づき,テクノロジー・アセスメントの立場から,地域で8020運動を支援するための歯科情報システムの望ましい姿を構想した。 つぎに,これらの調査結果,および,最新情報化技術の文献調査・意見交換で得られた結果をもとに,歯科情報システムの実現方法を検討し,インターネット技術,クライアント・サーバーシステム,ASP,データベース技術,Web技術等を利用した歯科情報システムの試作版を作成した。また,本システムの利用評価アンケートを地域住民に行い,それにもとづき改良を継続的に行っている。 なお,本システムは,住民利用者がインターネットを通じて利用できるWebシステムであり,歯科医師の支援を得て,自分の歯の状況,歯の本数の推移,通院履歴,アドバイス等の様々な情報が得られる構造になっており,8020運動を有効に支援できる。
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