2000 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼運動時におけるサル顎関節部荷重の筋電図学的検討
Project/Area Number |
12771313
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
犬束 信一 朝日大学, 歯学部, 助手 (70298438)
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Keywords | ハイドロキシアパタイト / チタン酸ジルコン酸鉛 / 微小圧力センサー / サル下顎頭 / 顎関節部荷重 / 咀嚼筋 / 左右側咀嚼運動 |
Research Abstract |
顎口腔系の生体力学の解明を目的として,圧電体のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)焼結体と生体親和性の優れたハイドロキシアパタイト(HAP)焼結体を積層した微小圧力センサーを開発し,日本猿を用いて,硬食物咀嚼運動中でのサル下顎頭前上方部に作用する最大荷重の変化を報告した。しかし,各咀嚼サイクル中の最大荷重は,いつ発生するか?さらに咬合相での顎関節部荷重はどの程度か?および片側咀嚼時における左右側顎関節部荷重の大きさは,いかなるものかなどの疑問に答えるためには,下顎運動に伴う各咀嚼相と顎関節部荷重,および咀嚼筋筋活動との関係を明らかにする必要がある。 そこで本研究では,咀嚼筋として左右側咬筋および側頭筋を選択し,硬食物咀嚼運動中におけるサル顎関節部荷重と咀嚼筋筋活動を同時計測して,それらの関係を明らかにすることを目的とした。その結果,サル硬食物咀嚼運動時の顎関節部荷重は,咀嚼筋筋活動との関係から,咬合相の段階から増加し始めているものと考えられた。 また一般的に,開口相では咬筋および側頭筋の筋活動が観察されないことから判断して,最大荷重は開口相で発生していると推測された。 一連の左右側各咀嚼運動時の左側顎関節部にかかる荷重を測定し比較検討した結果,最大荷重の変化は,0.5MPaから1.5MPaの範囲で,ほぼ等しいことが認められた。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 犬束信一: "Relationship between Tempolomandibular-joint loadings measured by HAP/PZT micro pressure-sensor and masticatory muscles activity during mastication."Orthodontic Waves. 60・6. (2001)
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[Publications] 犬束信一: "サルにおける硬食物咀嚼運動時の作業側および非作業側顎関節部荷重の比較"日本顎関節学会雑誌. 13・3. (2001)