2000 Fiscal Year Annual Research Report
DNA生合成阻害型抗腫瘍活性天然物Fostriecinの全合成研究
Project/Area Number |
12771357
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
江角 朋之 長崎大学, 薬学部, 助手 (50315264)
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Keywords | フォストリエシン / CI-920 / 不斉ジヒドロキシル化 / 不斉エポキシ化 / 天然物合成 / 不斉合成 / 抗腫瘍活性化合物 / α,β-不飽和-δ-ラクトン |
Research Abstract |
(2E)-5-(4-メトキシベンジルオキシ)ペント-2-エン-1-オールをD-(-)-酒石酸ジエチルを用いシャープレス不斉エポキシ化反応に付し、(2R,3R)-{3-[2-(4-メトキシベンジルオキシ)エチル]オキシラニル}メタノールへと変換後、13段階の反応を経て、電子密度の異なる3つのオレフィンを有する(5R,6E,8E)-6-[6-(4-メトキシベンジルオキシ)-3-メチルヘキサ-1,3-ジエニル]-5,6-ジヒドロピラン-2-オンへと導いた。これのシャープレス不斉ジヒドロキシル化反応を行ったところ、望む(5R,8R,9R)-6-[3,4-ジヒドロキシ-6-(4-メトキシベンジルオキシ)-3-メチル-1-へキセニル]-5,6-ジヒドロピラン-2-オンのみが位置およびジアステレオ選択的に得られた。続いて、2段階の反応により(5R,8R,9R)-{2,2,5-トリメチル-5-[2-(6-オキソ-3,6-ジヒドロ-2H-ピラン-2-イル)ビニル]-[1,3]ジオキソラン-4-イル}アセトアルデヒドへと変換後、そのアルデヒド部分を足場に1段階または6段階の反応により側鎖部の導入を行い、天然物フォストリエシン(CI-920)の有する全ての炭素を含む(5R,6E,8R,9R,11R,12Z,14Z,16E)-6-{2-[5-(2,9-ジヒドロキシノナ-3,5,7-トリエニル-2,2,4-トリメチル[1,3]ジオキソラン-4-イル]ビニル}-5,6-ジヒドロピラン-2-オン(8,9-イソプロピリデン脱リン酸化フォストリエシン)の立体選択的合成に成功した。
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