2001 Fiscal Year Annual Research Report
マクロファージ機能欠損マウスを用いた放射線による催奇形性の研究
Project/Area Number |
12771441
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
築地 信 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (90302611)
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Keywords | 胎児の発生 / アポトーシス / マクロファージ / Cタイプレクチン / mMGL / X線照射 / 催奇形成 / 遺伝子欠損マウス |
Research Abstract |
胎児の正常発生過程におけるアポトーシスを起こした細胞の認識・排除機構にマクロファージがどの様に関与するかを検討することを考え、放射線による胎児の催奇形性に着目し、本研究を計画した。マクロファージが用いる認識分子の一つとしてガラクトースとN-アセチルガラクトサミンに結合するCタイプレクチン分子(MGL)に注目している。現在までに妊娠マウスに放射線を照射することで誘導される胎児内のアポトーシスを起こした細胞の周囲にmMGL陽性細胞が集積していること、標識リコンビナントmMGLが切片上のアポトーシス小体に結合することが明らかになっている。 本年度はmMGLを欠損したマウスを用いて、胎児発生初期の放射線の催奇形性へのMGLの関与を検討した。Mgl+/-マウスを掛け合わせプラグを確認し妊娠10.5dpcにX線を全身照射し、36時間後に胎児を摘出し凍結切片を作製し、免疫組織学的解析を行った。TUNEL法にてアポトーシスを、抗体染色によってMGLを、標識リコンビナントMGLによって結合部位の検出を行った。 ホモ欠損マウスにおいてMGL陽性細胞は消失していた。それに伴ってTUNEL法によって検出されるアポトーシスを起こした細胞数の増加が観察された。標識リコンビナントMGLの結合様式にはMGL遺伝子の欠損は影響がないことが確認された。ゆえにアポトーシスを起こした細胞の処理にMGLが関与していることが示唆された。
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Research Products
(1 results)