2001 Fiscal Year Annual Research Report
新しく開発したFeetham家族機能調査日本語版を用いた家族機能の評価 ―在宅看護および医療機関内看護が家族機能におよぼす影響を中心に―
Project/Area Number |
12771485
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
法橋 尚宏 神戸大学, 医学部, 助教授 (60251229)
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Keywords | 家族機能 / FFFS / 在宅看護 / 医療機関内看護 / 家族看護 |
Research Abstract |
子どもの入院に家族が付き添うことが家族機能におよぼす影響,家族の休息のために慢性疾患児家族宿泊施設の利用が家族機能におよぼす影響を数値化することで評価することを目的とし,慢性疾患児家族宿泊施設が整備されている30病院52病棟を対象として,Feetham家族機能調査(FFFS)日本語版を用いた質問紙調査を家族(父親と母親)に郵送法により実施した.質問内容は,家族構成,患児の入院期間,通院時間,付き添い状況,慢性疾患児家族宿泊施設の使用に関する自由記載などとした.11病院から,父親102名,母親120名の有効回答があった.付き添い期間の長短により3群,慢性疾患児家族宿泊施設の使用期間の長短により3群に分類し,家族と個々の家族構成との関係,家族とサブシステムとの関係,家族と祉会との関係の3分野に分けて父親と母親からみた家族機能を評価した.その結果,付き添いが長期になるとこれらの3分野における家族機能が低下するのみではなく,逆に家族の協力により強い絆ができたり,知人や身内からの協力やサポートが多くなるなどの影響もみられた.そして,父親と母親の間では不満に思う視点が異なるため因子ごとの家族機能に相違がみられるが,子どもに関することの不安はともに高かった.また,慢性疾患児家族宿泊施設の知名度は36%,利用している割合は11.3%であり,利用者が少なかったため家族機能への影響を正確に把握することはできなかったが,慢性疾患児家族宿泊施設を利用している家族の意見をみると,家族機能を良好に保つ影響が認められた.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 小林奈美: "平成12年第3回家族看護ワークショップ開催報告"家族看護学研究. 6・2. 177-181 (2001)
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[Publications] 法橋尚宏: "ファミリーハウス(慢性疾患児をもつ家族のための宿泊施設)"日本小児看護学会第11回学術集会講演集. 27 (2001)
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[Publications] Naohiro Hohashi: "The effects on family function in cases involving mothers accompanying children in wards utilizing FFFS"The Fourth International Nursing Research Conference ABSTRACT. 244 (2001)
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[Publications] 村田恵子: "家族看護学-理論・実践・研究"医学書院. 272 (2001)