2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12771488
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
橋爪 祐美 石川県立看護大学, 看護学部, 講師 (40303284)
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Keywords | 在宅要介護高齢者 / 家族介護 / 自尊心 / ケーススタディ |
Research Abstract |
【ワシントン大学・カリフォルニア大学サンフランシスコ校・南カリフォルニア大学Ethel Percy Andrus老年学センター地域・高齢者・家族看護学の教育研究専門家によるレビュー、共同研究の検討】これまで研究者の行ってきた要介護高齢者及び介護者に対する研究における既存の自尊心尺度の信頼性・妥当性の検討結果と、要介護高齢者の心理的側面のアセスメントに関する考え方の提示に対し、以下の助言を得た。また、共同研究の可能性について検討を続けることとなった。1)高齢者と家族介護者を含めて研究対象とし、彼らの心理社会的側面を査定していくことの重要性,2)方法論としてケーススタディ法の利用,3)高齢者の心理社会的側面を説明する一理論であるContinuity theoryの活用,4)女性介護者の検討におけるFeminist theoryの活用,5)在宅要介護高齢者の既存の自尊心尺度利用から受けるimpactの把握,6)高齢者を対象とする研究での倫理的配慮の重要性。以上を踏まえ、以下のような今後の方針を立てた。1)研究対象を在宅療養する高齢者のいる一家族とし、方法論にケーススタディ法を用いる,2)理論的枠組みとしてContinuity theory及びFeminist theoryの活用を検討する,3)既存の自尊心尺度利用のもたらすimpactの把握を試みる。【在宅要介護高齢者・家族介護者のインタビュー調査】富山県在住の在宅療養する高齢者のいる一家族にインタビュー調査を依頼し快諾を得た。対象高齢者の日々の生活体験や現在までの生活過程について高齢者や妻(主な介護者)から聞き取りを行い、生活状況の観察を開始した。対象高齢者の肯定的な自己評価を説明する因子や家族のかかわりの影響を明らかにするために、高齢者・妻やその他の家族員に調査を続ける方針が出た。
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