2000 Fiscal Year Annual Research Report
心筋梗塞発症後の回復期における非監視型運動療法の現状と課題
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12771519
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
稲勝 理恵 浜松医科大学, 医学部, 助手 (70313947)
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Keywords | 心臓リハビリテーション / 心筋梗塞 / 運動療法 |
Research Abstract |
研究目的:回復期心臓リハビリテーションプログラムに参加していない心筋梗塞発症後の病者による非監視型運動療法の現状と課題を、「運動の種類」「運動の強度」「運動の持続時間」「運動の頻度」「事故防止対策」の視点より明らかにする。また、非監視型運動療法の実施と運動行動に関する心理社会的要因との関連を検討し、非監視型運動療法の実施に影響を与えている心理社会的要因を明らかにする。 平成12年度の研究実施計画:質問紙法によるデータ収集 研究結果ならびに今後の展開:静岡県西部地区にある6ヶ所の病院(回復期心臓リハビリテーションプログラム未施行の病院)で、心筋梗塞発症後2ヶ月以上4ヶ月未満を経過し現在外来通院中の45名の病者を対象とし、2000年8月〜2000年11月に自記式あるいはインタビュー形式による運動療法ならびに運動行動に関する心理社会的背景の質問紙調査を実施した。対象者の性別は男性30名女性15名、年齢は平均68歳であった。定期的に運動を実施している者は28名(62.2%)であったが、運動内容は自己流でありその効果が望めないだけでなく危険性も示唆された。また、心理社会的背景では、運動実施者と非実施者との間で運動自信感に関して差がみられた。今後、研究目的に沿いさらに分析を深めていく予定である。
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