2001 Fiscal Year Annual Research Report
プロトンNMR法によるヒト骨格筋内における脂肪分布、運動と脂質代謝
Project/Area Number |
12780007
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Research Institution | Otaru University of Commerce |
Principal Investigator |
中川 喜直 小樽商科大学, 商学部, 助教授 (80201664)
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Keywords | 筋内脂肪 / 筋細胞内脂肪 / 筋細胞外脂肪 / 中性脂肪 / 体脂肪 / NMR / 骨格筋 / 最大酸素摂取量 |
Research Abstract |
本研究ではプロトンNMR法を用いてヒト骨格筋内における脂肪量と性差、体組成、体力との関係について検討した。被験者はBMIが同程度の一般青年健常男女(男子;7名、年令;21±1.8才、%FAT;17.9±1.2%、BMI;20.5±1.7kg/m^2、最大酸素摂取量;46.4±5.0ml/min/kg、女子;7名、年令;19±0.8才、%FAT;26.2±1.7%、BMI;20.4±1.4kg/m^2、最大酸素摂取量;38.3±2.0ml/min/kg)14名であった。実験ではプロトンNMR法を用いて非浸襲的に前脛骨筋(TA)、内側腓腹筋(GM)、ヒラメ筋(SOL)の筋細胞内脂肪(IMCL)と筋細胞外脂肪(EMCL)のスペクトルを同定し、水信号を標準とする内部標準法にて1cm^3の関心領域における筋組織内の脂肪量を求めた。筋内脂肪量は%FATとの間に相関関係が認められたことから、体脂肪と密接な繋がりがある。体力との関係についても、最大酸素摂取量との間に負の相関関係が認められたことから、筋内脂肪量の増加は体力を低下する危険因子として考えられた。性差についてみると、TAのIMCLとEMCLの値には男女間において有意な差が認められなかった。しかし、SOLとGMのIMCLとEMCLは女子の値が有意に高かった。各筋群におけるIMCLの値は男女ともにSOL>GM>TAの順に低い値を示し、SOLのIMCLはGMとTAの値に比較して有意に高かった。各筋群におけるIMCLの値は男女ともにSOL>GM>TAの順に低い値を示し、SOLのIMCLはGMとTAの値に比較して有意に高かった。一方、EMCLの値は男子においてGMの値が最も高く、GM>SOL>TAの順で、女子ではSOL>GM>TAの順に低い値を示した。ヒラメ筋と内側腓腹筋の脂肪量(IMCL,EMCL)は女子が男子より高い値を示したが、前脛骨筋の脂肪量には明らかな性差が認められなかった。以上のことから、筋肉の種類によって蓄えられる脂肪量に差異が認められることや、性差があることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] 中川喜直, 服部正明, 水野真佐夫, 原田邦夫, 坂東道夫, 岡野五郎: "健常青年男性の骨格筋における核磁気共鳴法による筋細胞内外脂肪量と分布"健康医科学. 17(印刷中). (2002)