2000 Fiscal Year Annual Research Report
アドベンチャー教育の学校カリキュラムへの導入可能性の検討
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12780012
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
石川 国広 東京工業大学, 大学院・社会理工学研究科, 助手 (10212838)
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Keywords | アドベンチャー教育 / 体験教育 / 野外教育 / 学校カリキュラムへの導入 |
Research Abstract |
本研究の目的は、学校カリキュラムへのアドベンチャー教育導入の可能性を検討することである。ここでいうアドベンチャー教育とは、体験教育・体験学習をベースにしたPA(Project Adventure)のことを指し、体育学のみならず教育学や心理学の領域の理論や知見を統合した教育活動といえる。PAは、世界20数ヶ国に広がっている野外教育団体であるOBS(Outward Bound School)の流れを受けて1971年にアメリカで誕生し、現在では全米で約4000ヶ所以上の学校やサマーキャンプ等で採用され、自己概念の向上や仲間との信頼関係作り、コミュニケーションスキルの向上など「心の教育」に効果を上げている。日本でも、1995年にPAJ(Project Adventure Japan)が設立されたのを受けて、最近このPAのプログラムを学校単位、あるいは県単位で導入しようとしている例が見られる。宮城県では、県教育庁が主導でMAP(みやぎアドベンチャープログラム)事業と銘打って、全県(仙台市を除く)をあげて取り入れる方向で平成11年度より動き出した。平成12年度は、小学校1校、中学校7校、高校7校が指定校として取り組みを始めており、平成13年度には小学校が7校に増え、平成14年度には小中高すべての学校での導入を予定している。平成12年度中に、PAJスタッフが直接指導をした体験会や講習会の回数は約70回、延べ参加人数は教員の他に生徒等を含めると約2200名に及んでいる。現状の取り組みや進捗状況としては、教員自らが講習会等で体験して体感した上で、体育の授業や特別活動などで取り入れる努力をしている段階であり、試行錯誤を繰り返している状況と言えよう。問題点としては、教員自身の体験がまだまだ少ないこと、PAの理念やコンセプトを既存の授業や学級活動などの中に織り込むことの難しさ等が指摘されている。
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