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2000 Fiscal Year Annual Research Report

脳内マイクロダイアリシス法を用いた運動時の体温調節機構における神経伝達物質の研究

Research Project

Project/Area Number 12780027
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

長谷川 博  広島大学, 総合科学部, 助手 (70314713)

Keywords体温 / 運動 / 脳 / 神経伝達物質 / マイクロダイアリシス / テレメトリー / ラット
Research Abstract

本研究の目的は、これまでの運動時の体温上昇時に変動した視索前野・前視床下部(PO/AH)の神経伝達物質の機能に着目し、運動時にマイクロダイアリシス法を用いてPO/AHの特定の神経細胞を局所的に修飾(促進、抑制)させ、その際の深部体温の変動から神経伝達物質の機能および作用機序を明らかにすることである。
平成13年度の運動実験に向け、本年度は実験環境を整備すること、またマイクロダイアリシス法による薬理学を安静時において確立することを目的とした。
実験にはWistar系雄ラットを用いた。ラットの腹腔内に小型体温計を埋め込み、2週間の回復後、PO/AHにマイクロダイアリシスプローブを挿入した。回復期間および実験は、本年度購入した人工気象器を用いた。
ドーパミン取り込み阻害剤、GBR-12935により、濃度5、10mMにおいて刺激開始約1時間後より有意な体温上昇が惹起された。この高体温は、刺激終了2時間後においても元の体温レベルには戻らなかった。濃度100μM、1mMにおいては体温は変動しなかった。
また、セロトニン(5-HT)取り込み阻害剤であるfluoxetine灌流(濃度5、50、500μM、5mM)による体温変動は観察されなかった。しかしHPLC分析の結果、fluoxetine灌流によりPO/AHの5-HT含有量は500μM、5mMにおいて有意な増大を示した。PO/AHの5-HTが増大したにも関わらず、体温が有意な変動を示さなかったことから、PO/AHにおける5-HTと体温の関係については再検討する必要があることがわかった。現在、他の阻害剤、作動薬を用いて検討している。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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