2000 Fiscal Year Annual Research Report
非接触3次元計測による被服圧分布予測と快適性評価への応用
Project/Area Number |
12780072
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
佐々木 和也 宇都宮大学, 教育学部, 講師 (60292570)
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Keywords | 被服圧 / 非接触3次元計測 / 主歪み / 快適性評価 / 圧迫感 / 家政学 / 被服学 |
Research Abstract |
衣服着用の目的は,本来寒さや外部からの障害に対して身を護ることであったが,現在のライフスタイルの多様化により文化や個性表現の身近な道具として様々な商品が望まれている.これら装飾のとしての機能は勿論のことであるが,着心地や快適性を無視することは無意味であり,衣服の総合的な評価方法の確立が問題となってくる.そこで,本研究では拘束性の高いファウンデーションガーメントの代表であるガードルの快適性を評価する手法として,被験者に与える心理的要因が少ない非接触3次元計測を用いた方法を提案することを目的としている. まず,ガードルの着用実験より圧迫感を評価し,運動と共にどの部位に圧迫感が感じられるかを主観評価方法により抽出した.その抽出部位について衣服圧を測定し,非接触測定データの解析結果とを比較検討することにした. 非接触形状測定装置としてミノルタ製VIVIDを用いたが,従来形状を測定するのが目的であるため運動前後の測定点の追跡が困難である.そこで,形状と同時に測定されるカラー画像と形状データを一致させることにより,ガードル変形による点の移動を評価することにした.次に,得られた3次元データを2次元平面に投影し,姿勢によるガードル表面の歪みを2次元平面で評価する.このベクトル場に弾性体理論を用いて主歪みを求めることにより,ガードルの動的な歪み分布を評価している.その結果,姿勢変化に伴う歪み分布は衣服圧測定の変化と相関が認められ,歪みを評価することによりガードルの快適性の評価が可能であることが確認できた.次年度では,衣服圧の予測手法を確立すると同時に,歪み分布パターンと快適性の関係について検討することを予定している.
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