2001 Fiscal Year Annual Research Report
社会福祉領域におけるサービス利用者及び提供者の相互関連
Project/Area Number |
12780080
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Research Institution | Showa Women's University |
Principal Investigator |
伊藤 純 昭和女子大学, 生活科学部, 講師 (20322456)
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Keywords | 介護保険 / 特別養護老人ホーム / 食事サービス / サービス利用者 / サービス提供者 / 職種間連携 / 相互関連 / 栄養士 |
Research Abstract |
1、研究目的:社会福祉領域における社会化された食に主眼をおいて、サービス利用者と提供者の望ましい相互関連を探求することである。本年度は、前年度に実施した特別養護老人ホームにおける食事サービスの質に関するアンケート調査のうち、特に栄養士と他職種の連携、利用者へのかかわりについて分析を進めた。さらに、前年度に引き続き、調査協力施設へのインタビューを行い、アンケート結果と併せて介護保険制度下の特養における食事サービスの現状と課題を明らかにすることを試みた。 2、研究実績:本年度研究計画にそって、食事サービス提供者である施設の栄養士と入所者、栄養士と他職種とのかかわりに焦点化したアンケート結果の分析及び調査協力施設へのインタビューを行い、その成果を第49回日本社会福祉学会にて口頭発表した。 3、平成13年度に得られた知見:介護保険法により、措置から利用者の選択・自由契約を前提に運営されるようになった特別養護老人ホームにおいて、食事サービスは「介護の一環」として提供されており、サービス提供者の要である栄養士の役割はますます重要になっている。アンケートの分析から栄養士が意見・交換を活発に行っている職種は「介護職」「調理師」であったが、今後栄養士は「看護職」「介護職」との意見交換・学習を頻繁に行いたいと考えていることが明らかとなった。栄養士と利用者のかかわりについては、「食事中の入所者の様子を観察」「食事中に入所者と対話」という回答が上位であった。インタビュー調査からは、介護保険法施行後1年余が経過し、要介護度の高い入所者への対応や業務委託先とのやり取りの煩雑化などの様子がうかがえた。 今後、特養において食事サービスを総合的に提供し、利用者と提供者の望ましい関連を形成するために、栄養士は介護・看護職以外にも介護支援専門員・生活相談員と積極的に連携を図るべきであるとの結論を得た。
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