2000 Fiscal Year Annual Research Report
Webによるコンピュータ適応型テストシステムの開発と評価
Project/Area Number |
12780141
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Research Institution | National Center Test for University Admissions |
Principal Investigator |
菊地 賢一 大学入試センター, 研究開発部, 助手 (50270426)
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Keywords | CAT / CBT / 適応型テスト / Web |
Research Abstract |
平成12年度は、WindowsとUNIXで動作するシステムを開発するとともに、従来の形態のテストと比較した場合の本システムの有効性を検証するための実験を行った。 まず、本研究で用いる項目選択の方法を検討した。本研究で開発するシステムは、ユーザインターフェースにWebサーバとブラウザを用いるため、適応型テストのコアの部分である項目選択を行うプログラムを、受験者からの解答が得られる度に、実行させる必要がある。そのため、得られた解答と前回の出題段階での計算結果から、逐次的に効率良く次回に出題するべき項目を選択する必要がある。項目選択のアルゴリズムとしては、情報量を用いた方法やベイズ的な方法がある。検討の結果、本研究で用いる項目選択の方法としては、逐次的という観点からベイズ的な方法を採用するものとした。 次に、WindowsとUNIXで動作するシステムの開発を行った。OSなどアーキテクチャに依存しないシステムとするために、プログラム部分はC言語で記述するものとし、その中で用いる関数も機種やコンパイラに依存しないように注意した。 そして、本研究で開発したシステムと従来の形態の試験を比較するための実験を行った。実験では、7人の受験者に対して、従来の印刷した形式の試験と本システムによる試験の双方を受験させることによって、測定精度の比較や妥当性の検討を行った。なお、受験者としては、大学生を対象とし、試験問題としては、英語の文法と語彙に関する問題とした。 現在、13年度に行う作業に向けて、実験結果の解析を行っている。
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