2001 Fiscal Year Annual Research Report
器械運動の学習指導を支援する技以前の運動課題データベースの開発と利用方法の検討
Project/Area Number |
12780150
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
渡辺 敏明 信州大学, 教育学部, 講師 (90220904)
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Keywords | 器械運動 / 運動学 / 運動課題(下位教材) / キネステーゼアナロゴン / データベース / 学習指導の支援 |
Research Abstract |
データベース(DB)設計をおこなうとともに,暫定版DBを作成しデータベース構築に関する成果と問題点(改善計画を含む)を報告発表した(第21回スポーツ教育学会)。 データベース設計:1.DBはFileMaker Pro.5.5(FileMaker社)で設計した。2.トップページには,DBの利用説明と運動学的な知識の提供・種目からの運動課題(下位教材)検索・カテゴリー検索(種目→技→技術→下位教材)へのリンクを配置した。3.下位教材レコードには,関連する種目・技・どのような技術を使っているのかの説明・動きの連続図・動きの動画データ・運動課題に関する説明文・更新日を配置した。4.下位教材レコードごとの印刷を可能とするとともに,技ごとのDB化された下位教材すべての連続図一覧を印刷できるよう設計した(学習指導援助のため)。 研究の問題点:1.CD版DBは,データ更新ごとに新たなCDを作成し再配布する必要があり,情報提供に即時性がなくなる。また配布先が広範囲になればコスト増となる。2.DB構築には多彩な情報が不可欠であり,1枚のCDに配置するには情報量の制限が必要となる。3.指導対象である小学生特有の失敗事例が確認され,典型的事例情報を新たに撮影・追加する必要が生じた。 今後の研究の展開:多くの利用者(おもに小学校教師)が学習指導に関する知識を学びつつ利用できるDBを低コストで構築するには,手元に大容量のサーバを設置し接続アクセス数無制限のソフトウエアFileMaker Pro.5.5 UnlimitedでWeb公開することが必要であろう。メリットは以下の通りである。1.多彩な情報を包括するDB設計が可能,2.データの更新・提供が低コストで容易にできる,3.最新の情報を即時に提供できる,4.運用開始後もデータや検索システムの再設計が可能,5.「検索的DB」を構築することが可能。
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