• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2000 Fiscal Year Annual Research Report

日本人の異文化間コミュニケーション能力

Research Project

Project/Area Number 12780168
Research InstitutionNanzan University

Principal Investigator

佐々木 陽子  南山大学, 総合政策学部, 講師 (40274732)

Keywords異文化 / 中等教育 / 国際理解 / 留学生
Research Abstract

2000年6月から交渉を始めた中等教育機関への参与観察を同年9月より実施、帰国生や転校生と日本人生徒の教育場面での協調行動や接触場面を2001年1月まで調査記録、データ入手した。リサーチクエスチョンとして当初、中等教育段階の生徒にどのような点で外/内集団が認知されたり区分が変化したりするのか、人権や国際感覚のような「知識の有機的統合の結果としての理解」を生徒がどのような過程で習得し身近な自分の問題として理解するようになるのか、の2点を設定した。これに対し収集された参与観察データとインタビューデータを基に仮説設定すべく、データまとめを現在行っている。
これと並行して異文化接触とくにグループ間接触理論の文献研究を行い、同時に中等教育での異文化理解的な教育の現状を調査した。主に文部省資料、愛知県教育委員会・愛知県教育センターに集められている資料や、行われている勉強会参加者の実施状況などを元に、趨勢把握に努めた結果、従来は英語や社会科にて断片的に取入れる試みがあったものの種々の制約があったこと、しかし高等学校での指導要領に「総合的な学習の時間」が組み込まれる2002年度よりその可能性が拡大し、実施方法によってはかなり高度な知的統合を実際に生徒に提供しうるものであること等が確となった。今後、高等教育場面での国際理解教育は、いかに総合性を確保するか(即ち、社会・英語教育の範囲を超え、地域のリソースと結びつけられ、また生徒が知識だけではなく何らかの体験や相互交流を通して自分の力で何かを学び取ること)が鍵となるという見解に至った。翻って参与観察データからも、知的統合としての理解が得られる条件として、相互作用体験の重要性を指摘しうる。
これら既に得られたデータから仮説構築し、できるだけ幅広い形での質問紙調査によって検証・分析を行い、その結果として異文化理解教育へ示唆を得ることが、次年度および本調査研究の最終的な目標である。

URL: 

Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi