2000 Fiscal Year Annual Research Report
問題解決オントロジーに基づくモデリング支援システムの開発
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12780280
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
夫 和久 (瀬田 和久) 大阪府立大学, 総合科学部, 助手 (50304051)
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Keywords | 問題解決オントロジー / モデリング |
Research Abstract |
問題解決オントロジーに基づくモデリング支援システムを開発するために,平成12年度は以下のことについて検討した。 (1)既存のビジネスモデルの分析:商用ツールのリポジトリに収められているビジネスモデルを分析し,混乱の原因になっているモデリングの観点を問題解決オントロジーとして体系化した,例えばARISのモデルリポジトリでは,用度掛は経理部のpart-of(部分)であるという考え方と,is-a(一種)であるという考え方が,一つのモデルで観点の違いを暗黙にしたまま記述されており,観点が明確になっていなかった。その観点を明確にするために,part-ofは機能的構成を明らかにする観点に,is-aは分類,カテゴリの従属関係を明らかにする観点にオントロジーとして体系的に整理した。 (2)モデリング支援システムの設計:前年度までの研究成果,及び上記(1)の成果に基づいて,知的モデリング支援システムの全体像について基本設計を行った。特に,観点切り替えの機能を実現するオントロジー処理系(オントロジーに基づいてモデルを運用するシステム)の拡張と,観点を適切に表現するためのマン・マシンインタフェイスの設計を行った。 (3)モデリング支援システムの開発(第一段階):(2)の設計に基づいてシステムの実装を部分的に完了した。特に,問題解決オントロジーの実装とそれに基づくモデルの観点切り替え機能の実装に重点をおいた。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Y.Hayashi,M.Ikeda,K.Seta,O.Kakusho and R.Mizoguchi: "Is What You Write What You Get? An Operational Model of Trainning Scenario"Proc.of Fifth Int'l Conference on Intelligent Tutoring Systems (ITS 2000). 192-201 (2000)
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[Publications] 林雄介,山崎龍太郎,瀬田和久,池田満,角所収、溝口理一郎: "オーサリング支援環境におけるオントロジーの効用-設計意図に基づく教材検証支援"人工知能学会知的教育システム研究会研究会報告. SIG-1ES-A001. 71-78 (2000)
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[Publications] 瀬田和久,池田満,林雄介,角所収,溝口理一郎: "オントロジーに基づくモデリングにおけるビューポイント管理について"人工知能学会全国大会(第14回)論文集. 528-531 (2000)
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[Publications] 山崎龍太郎,林雄介,瀬田和久,池田満,角所収,溝口理一郎: "オントロジーに基づく教材検証支援環境の設計"人工知能学会全国大会(第14回)論文集. 240-243 (2000)
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[Publications] 林雄介,山崎龍太郎,瀬田和久,池田満,角所収,溝口理一郎: "学習コンテンツの設計パターンの検討"日本教育工学会第15回全国大会講演論文集. 734-735 (2000)