2000 Fiscal Year Annual Research Report
進化論的手法による大規模ディジタル回路設計ツールの開発
Project/Area Number |
12780296
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Research Institution | Sendai National College of Technology |
Principal Investigator |
千葉 慎二 仙台電波工業高等専門学校, 助手 (50290698)
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Keywords | 進化論的手法 / 回路設計 / 分散遺伝的プログラミング / EDA |
Research Abstract |
本研究は,"大規模ディジタル回路設計への進化論的手法の適用","進化論的手法による汎用ディジタル回路設計ツールの開発"という2つの研究計画を立てて行っているので,研究実績は研究計画毎に記載する. 1.大規模ディジタル回路設計への進化論的手法の適用 分散遺伝的プログラミング(以下,分散GP)の概念を,これまでに開発してきたGPによるディジタル回路設計手法に取り入れた.具体的には,ディジタル回路を表現型とする染色体集団を複数設定可能,集団毎に染色体数,交叉確率,突然変異確率を設定,一定世代ごとに集団間で染色体の移住を行うようにした.新たに開発した分散GPによる回路設計と従来のGPによる回路設計を比較したところ,回路設計に必要な計算世代数が大幅に減少し,その有効性を確認した. 2.進化論的手法による汎用ディジタル回路設計ツールの開発 これまではディジタル回路設計結果が木構造で表現された独自フォーマットであったため,一般的なディジタル回路設計フローにおける下位工程のEDAツールとの連携がとれなかった.そこで,従来の設計結果を汎用的なハードウェア記述言語であるVHDLへと自動変換する機能を付加した.これによって本設計手法は,通常のディジタル回路設計フロー上位工程のEDAツールとしての利用が可能となった. また木構造で表現された設計結果をそのままインプリメントできるハードウェアとして,データ駆動原理をアーキテクチャとする計算機の開発を試みている.今年度は計算機の動作シミュレータ,計算機アーキテクチャの一部の設計を行った.
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Research Products
(2 results)