2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12780312
|
Research Institution | Wakayama University |
Principal Investigator |
陳 謙 和歌山大学, システム工学部, 助教授 (70263233)
|
Keywords | 形状計測 / コンピュータグラフィックス / 情報考古学 / 反射特性 / 遺物の復元 |
Research Abstract |
遺物の3次元形状計測法の開発: 表面特性(色が黒いなど)によって,レーザレンジファインダなど従来の非接触3次元計測装置で計測困難な物体の形状情報を得られるために,本研究では,まず,青い背景の前に回転角度が精密に制御可能な回転台水平に設置し,その上に測定対象をのせ,その真横にデジタルビデオカメラを水平に設置し,測定対象を回転させながら撮像を行う.物体が1周回転に対して画像を54枚を撮影する.撮影した画像から測定対象の領域を抽出して,shape from silhouetto法(物体の輪郭からその形状を復元する方法)を用いて,物体の凸包を求める.求めた物体の凸包と撮影画像を用いて,物体の凸包の3次元モデルを構築し,コンピュータグラフィックスで対象物体を撮影するときと同じ視点から見た凸包の画像を合成する.この合成画像と撮影画像を比較することによって,測定対象とその凸包との形状の差を検出し,凸包を修正して物体の正確な形状情報を求める.現在,対象物体の凸包を求める部分の開発と,凸包の画像合成の部分の開発が完了した.その後の形状修正の処理の部分の開発もほぼ完了し,現在全体の調整と改良を行う最中である. 遺物の表面の反射特性の計測法の開発: 物体の表面の拡散反射特性と鏡面反射特性を調べるために,形状測定を行う時と同様に,物体を回転台にのせ,そしてまず全方向から均一に照らされる半球面光源を用いて撮影を行う.次に,垂直に設置している線光源を用いてもう一度撮影を行う.2回の撮影画像から得られる物体の表面の各点の反射強度を抽出し,それらを分析することによって,各点の拡散反射特性と鏡面反射特性を分離し,求めることができる.現在,そのアルゴリズムの開発が完了し,半球面照明環境の製作を含む実験環境の構築を行う最中である.
|
Research Products
(1 results)