2001 Fiscal Year Annual Research Report
スキーマ情報を自動的に発見可能な半構造データベースシステムに関する研究
Project/Area Number |
12780313
|
Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
中田 充 山口大学, 教育学部, 講師 (60304466)
|
Keywords | 半構造データベース / データベーススキーマ / シェイプ / シェイプグラフ / データモデル / DBMS |
Research Abstract |
ネットワーク管理、考古学、国文学などの研究分野において扱われる半構造データは、データベーススキーマの決定が困難であり、格納されたデータを利用することも難しい。このため、半構造データの管理システムには、大きく分けて以下の二つの機能が必要とされる。 1)段階的にスキーマを決定しデーベースを構築する機構。 2)蓄えられたデータ群から共通構造や関連を検出する機構。 1)について申請者は、すでに、集合を基盤としたデータモデルを提案し、そのシステムの開発を行っていたが、2)に関しては未解決であった。本研究では、蓄えられたデータ群からデータ間の構造や関連を検出して、データの整理・分類を行う方法論を確立することを目的とし、以下のような方針で研究を行った。 1.これまでに提案した半構造データモデルを検証し、既存のデータモデルで表現する。 2.半構造データモデルを採用した管理システムを商用のDBMSを用いてシステムを実装する。 3.データの型情報、オブジェクト間の関連情報を格納する方式を検討する。 4.データベース操作言語を定義し、半構造データの共通構造や関連を検出する機構を設計する。 1.2.3.に関しては12年度に、これまでの研究におけるシステムの実装方針を見直し、新たにシステムのプロトタイプを作成した。また、3.については、既存の半構造データの構造を表現するための機構であるシェイプエントリとシェイプを拡張したシェイプグラフを提案した。その結果に基づき、13年度はシェイプグラフを格納するシステムを実装し、シェイプグラフを作成するために必要なコストがどれくらいであるかを実際のデータをデータベースに格納することにより測定を行った。また、その結果を用いて、シェイプグラフの構成方法の検討を行しい、動的にスキーマ情報を得るためユーザインターフェースの実装を行った。
|
Research Products
(2 results)
-
[Publications] 中田充: "半構造データベーススキーマの一表現方式とその管理法"電子情報通信学会技術報告 CAS2000-76,CST2000. 31. 31-38 (2000)
-
[Publications] 原圭志, 中岡充: "半構造データを扱うDBMSのデータベーススキーマの設計と実装"情報処理学会第63回全国大会論文集. 3. 205-206 (2001)