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2000 Fiscal Year Annual Research Report

界面活性能を持つ新規蛍光試薬を用いる環境中でのアルミニウム動態解析法の高感度化

Research Project

Project/Area Number 12780394
Research InstitutionKyoto Institute of Technology

Principal Investigator

布施 泰朗  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教務職員 (90303932)

Keywords蛍光試薬 / アルミニウム / 界面活性剤 / ミセル / 蛍光増感効果
Research Abstract

1緒言 環境中の微量のアルミニウムが、水棲生物の死滅や森林衰退、さらには痴呆などの神経障害に関連することが明らかになっており、またその毒性はアルミニウムの化学種に依存することがわかっている。
本研究では、高感度な新規蛍光試薬の開発を研究目的とした。アルミニウム定量でよく用いられるルモガリオンの基本骨格であるo,p,o′-Trihydroxyazobenzeneに界面活性剤構造を組み込んだ蛍光試薬を合成し、本試薬とアルミニウム蛍光錯体の物性評価を行った。
2実験 Ethanol/水混合溶媒中で長鎖アルキル基を持つレゾルシンと2-Amino-4-chlorophenol-6-sulfonic acid等のAminophend類のカップリング反応を行い、好収率で種々の界面活性蛍光試薬を得た。得られた蛍光試薬の親水基は、スルホン酸とアンモニウム塩の2種であり、スルホン酸型の蛍光試薬についてはアルキル鎖長が炭素数4〜12のものを合成した。Triton X-100及び疎水鎖の鎖長が炭素数6〜12のAlkyltrimethylammonium bromide共存下アルミニウム錯体の蛍光強度を測定し、界面活性剤添加による蛍光増感効果を検討した。
3結果 合成した2,4,2'-Trihydroxy-5-(N-alkylcarbamoyl)-5'-chloro-azobenzene-3'-sulfonic acid(alkyl=butyl,hexyl,octyl,decyl,dodecyl)は、界面活性剤共存下、decyl基を持つ蛍光試薬のアルミニウム錯体がもっとも高い蛍光強度を示した。また、他の合成した蛍光試薬のアルミニウム錯体も疎水性の高いものの方が界面活性剤添加による高い蛍光増感効果を示した。これは、合成した蛍光試薬のアルミニウム錯体が添加した界面活性剤のミセル中に効率よく取り込まれるためであると示唆された。

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Published: 2002-04-02   Modified: 2016-04-21  

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