2000 Fiscal Year Annual Research Report
線虫のTGF-βの発現を制御する受容体型チロシンキナーゼ経路
Project/Area Number |
12780513
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
古賀 誠人 九州大学, 大学院・理学研究院, 助手 (60243888)
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Keywords | 線虫 / グアニレートサイクレース / Wnt / 受容体型チロシンキナーゼ |
Research Abstract |
daf-7遺伝子のプロモーターにgfpをつないだ融合遺伝子を持つトランスジェニック線虫を作り、この線虫にエチルメタンスルホン酸で突然変異を誘発し、その中からdaf-7::gfp融合遺伝子の発現が無くなっているもしくは低下しているのものをスクリーニングし3株のミュータントを分離した。そのうちの1つは構成的dauer幼虫形成を示し、遺伝的マッピング、遺伝子クローニングの結果daf-11遺伝子のコードするグアニレートサイクレースの変異であることを見いだした。 KIN-8のアミノ酸置換によりkinase活性を失わせた細胞内領域などをbaitとして、Two Hybridスクリーニングを行った結果、34種類の遺伝子が取れてきた。その中にはwntシグナル伝達系で働くdishevelledが2種類含まれていた。dishevelledに対するRNAi実験を行った結果、エスケーパーの中にkin-8変異体と類似した表現形を示す個体を確認できた。これはWntシグナル系と受容体型チロシンキナーゼとの密接な関わりを示唆するはじめてのものである。 様々な領域を欠失させたdaf-7遺伝子のプロモーターとgfpをつないだ融合遺伝子を作り、これらを線虫に遺伝子導入して発現パターンを調べ、daf-7遺伝子発現に必要十分な約50ベースのシスエレメントを同定した。
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