組織弾性断層撮影法に基づく治療効果のモニタリング機構を持つ針電極rf加温システム

2000 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12780648
• Research Institution: Sophia University
• Principal Investigator: 炭 親良 上智大学, 理工学部, 講師 (40306981)
• Keywords: 穿刺針型電磁RF波加熱治療 / 超音波 / ずり弾性定数空間分布再構成 / 画像化 / モニタリング / 歪計測 / ヒトin vivo実験 / 牛in vitro実験

Research Abstract

1 銅針電極-針不感電極対(太さ数ミリ)、電源(13.56MHz,max:1kW)、自動インピーダンス整合器からなる電磁RF波加熱システムの実現した。供給電力データを計算機に蓄えることが可能である。最近、RITAを代表とする穿刺型電磁RF波加熱治器の使用が認可されて普及しつつあるが、これらに対し、本システムでは斬新に不感電極に針電極を使用して微小病変への対応も可能とした。
2 ヒトin vivo肝臓組織を対象として、ずり弾性定数再構成/画像化のリアルタイム性を追求し、測定手技を含めた技法の改善を図った。関心領域(データ数)に依存するが、定量性およびリアルタイム性共に、臨床応用が充分に可能であることが確認された。
3 新鮮な牛in vitro肝臓を対象として加熱実験・ずり弾性画像再構成を複数回行い、組織の加熱量-ずり弾性定数値変化に関する有用な知見を得ることができ、本法を加熱治療中および術後のモニタリング技法として応用するための足がかりをえた。
4 本成果を国際・国内会議にて報告した。

Research Products

• [Publications] C.Sumi, et al.,: "Feasibility of shear modulus imaging technique for monitoring the effectiveness of the interstitial RF electromagnetic wave thermal therapy"Proceedings of SPIE. 4247. 1-7 (2001)
• [Publications] C.Sumi et al.: "Monitoring of the effectiveness of the interstitial RF electromagnetic thermal therapy by shear modulus reconstruction"Proceedings of the 2000 IEEE Ultrasonics symposium. 5 (2000)
• [Publications] C.Sumi, et al.: "Feasibility of monitoring thermal therapy by elesticity imaging"Abstracts of the 8th International Congress of Hyperthermic Oncology. 191 (2000)
• [Publications] 炭 他: "超音波組織ずり弾性定数再構成法による加熱治療効果の定量評価について-穿刺針型電磁RF波加熱システムの利用を通じて"日本超音波医学会基礎研究部会資料ME学会生体情報の可視化研究会. BT2000,5. 21-28 (2001)
• [Publications] 炭, 他: "組織弾性イメージングのハイパーサーミア治療効果のモニタリング技法としての可能性"研究部会資料(平成12年度日本音響学会アュースティックイメジング研究会). AI2000,1. 47-50 (2000)
• [Publications] 炭 他: "組織弾性再構成に基づくハイパーサーミアの治療効果のモニタリングの可能性"医用電子と生体工学 特別号(日本ME学会第39回大会). 38. 284 (2000)