2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12792015
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Research Institution | KYOTO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
上林 弥彦 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00026311)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高倉 弘喜 京都大学, 学術情報メディアセンター, 助教授 (70281144)
岩井原 瑞穂 京都大学, 情報学研究科, 助教授 (40253538)
池田 克夫 大阪工業大学, 情報科学部, 教授 (30026009)
山田 篤 (財)京都高度技術研究所, 情報メディア研究室, 室長
横田 裕介 京都大学, 情報学研究科, 助手 (70303881)
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Keywords | インターネット / データベース / 教育支援システム / 電子商取引 / 動的制約代数 / セキュリティ / XML / 著作権 |
Research Abstract |
インターネット上のデータの多くは形式が統一されておらず,重複や間違いも数多くある.このような従来と異なる特徴を持つデータの集まりをデータベースとして扱うためには形式の統一やデータの内容が変化した場合の扱いが重要となる.本研究ではこのようなデータを扱うために必要な理論体系の確立と応用機能の開発に幅広く取り組んだ.また,このようなデータベースが社会基盤として活用されるためには,データベースをシステムに取り入れるための方法論の確立が非常に重要となる.下記の二つの応用分野において特に重点的に研究を進め,地域に貢献できる成果を得ることが出来た. (1)先進的な教育支援システムの開発と実地教育への適用 授業や学習の過程を通して得られた経験を活用することを重視し,そのために必要な技術開発を行った.利用者がシステム上で行う全ての教育的活動を記録するためのデータモデルを開発し,遠隔教育システムVIEW Classroomの大幅な機能拡張を行った.さらにこれらの結果を実際の学校教育に適用し,教育面での有用性を評価した.評価のため,京都市教育委員会や(株)京都ソフトアプリケーションの協力を得て,小学校における計算機を利用した創造性育成教育の支援(高倉および御所南小学校),高校数学におけるWeb学習履歴を活用した授業支援(堀川高校),大学における講義活動のデータベース化(京大および京都女子大)という三つのプロジェクトを実行した. (2)電子商取引基盤としてのデタベース 現在の電子商取引システムでは交渉を行うことが困難であり柔軟性に欠けること,商品検索における条件設定の難しさなどの問題が残っている.本研究では,動的制約代数の導入によりこれらの抜本的解決を行った.これによって関係データベースの属性値に論理式が代入可能となり,柔軟な条件を設定できるようになる.この技術を用いた電子商取引システムを構築し,その有用性を確認した.また,XMLのセキュリティ制約や信頼の問題についても検討した.著作権条件を考慮した電子商取引についても成果を得ている.この研究は,沖電気およびウッドランドと行っている.また,この技術と関連する著作権管理は,京都高度技術研究所や比較法研究センターと研究を進めており,システム構成について成果を得ている.
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Research Products
(7 results)
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[Publications] S.Chatvichienchai: "Towards Translating Authorizations for Transformed XML Documents"Proc. of 3rd Int. Conf. Web Information Systems Engineering (WISE2002). 291-300 (2002)
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[Publications] 伊藤ちひろ: "安全な電子商取引のための分割取引手法と保険の利用"技術情報レターズ. No.1. 231-232 (2002)
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[Publications] M.Kozawa: "Constraint Search for Comparing Multiple-Incentive Merchandises"Proc. 3rd International Conference on Electronic Commerce and Web Technologies (EC-Web). 152-161 (2002)
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[Publications] Y.Yokota: "Database Support for Cooperative Work"Nontraditional Database Systems(Advanced Information Processing Technology Series). Vol.5. 30-46 (2002)
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[Publications] A.Okada: "A Web-based Lecture Video Database System with Flexible Indexing Method Using Action Logs"Advances in Web-based Learning : Proceedings of 1st International Conference on Web-based Learning (ICWL 2002). (2002)
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[Publications] M.Yasukawa: "A Method for Making Dynamic License Agreements in Reuse of Web contents"IPSJ Transactions on Databases (TOD13). Vol.43,No.SIG2. 179-192 (2002)
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[Publications] Y.Kambayashi: "Data Warehousing and Knowledge Discovery, 4th International Conference, DaWaK 2002 (LNCS 2454)"Springer Verlag. 337 (2002)