2000 Fiscal Year Annual Research Report
炭素繊維の生物親和性を活用した既存魚の再生産促進システムの開発
Project/Area Number |
12793006
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Research Institution | Gunma National College of Technology |
Principal Investigator |
小島 昭 群馬工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (40042593)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
白石 稔 東海大学, 開発工学部, 教授 (30297197)
佐藤 義夫 東海大学, 海洋学部, 教授 (70056315)
上野 信平 東海大学, 海洋学部, 教授 (80160191)
上石 洋一 群馬県繊維工業試験場, 課長
信沢 邦宏 群馬県水産試験場, 部長
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Keywords | 炭素繊維 / 藻場 / 着卵材 / 生物親和性 |
Research Abstract |
1.淡水(榛名湖)での着卵効果の確認(群馬高専) 榛名湖に設置した各種炭素繊維編織品製人工藻に産卵を確認(6月)。 2.メダカの産卵実験(群馬高専) 実験室内水槽に炭素繊維製及びポリプロピレン製人工藻を設置。メダカのオス、メス各2匹を入れ、観察。2週間後炭素繊維製人工藻のみに産卵。再現性あり。表面温度、バイオソニックスか検討中。 3.ワカサギの着卵材としての検討(群馬県水産試験場) 各種炭素繊維編織品で作製した着卵材を赤城山覚満川に設置(5月)。遡上するワカサギの着卵数、孵化数を検討。炭素繊維編織品の形状、構造、密度などによる差を確認。 4.海洋での再生産可能な人工藻場の構築(東海大学) 駿河湾内、水深6m、離岸距離100mの砂地に炭素繊維編織品製人工藻を4800本設置し人工藻場を構築。炭素繊維を用いた人工藻場は、魚のい集機能をもつ、魚類群集の構造は複雑、系の形成を確認、産卵場としての機能確認、幼稚仔の成育場を確認等から、藻場としての機能をもつと考察。 5.炭素繊維への貝類捕集による水質浄化および重金属濃縮(東海大学) 清水湾内に炭素繊維品製人工藻(長さ50cm)を設置。人工藻1本にムラサキ貝などの貝類2800個の生息を確認。貝類による水質浄化、重金属濃縮有り。水質浄化、稚魚育成場、魚礁としての機能発現。 6.炭素繊維編織品製人工藻の水中での耐久性評価(群馬県繊維工業試験場)
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 白石稔: "炭素繊維を用いた海水浄化"第27回炭素材料学会年会要旨集. 178-179 (2000)
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[Publications] 上野信平: "炭素繊維を用いた人工藻場の機能"第27回炭素材料学会年会要旨集. 180-181 (2000)
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[Publications] 小島昭: "炭素繊維を使って水を浄化し魚を殖やす"炭の力. Vol.2. 44-45 (2001)
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[Publications] 小島昭: "炭素繊維を担体として用いた河川・湖沼水の浄化"用水と廃水. Vol.42,No.12. 9-14 (2000)
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[Publications] 小島昭: "炭素繊維による池水の水質浄化に関わる諸因子の影響"繊維学会誌. Vol56 No.12. 574-583 (2000)
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[Publications] 小島昭: "炭素繊維集合体の形態と微生物固着量との関係"繊維学会誌. Vol 56 No.8. 388-395 (2000)