2002 Fiscal Year Annual Research Report
Go期特異的に転写誘導される細胞増殖抑制遺伝子群の単離と機能解析
Project/Area Number |
12794010
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
野島 博 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (30156195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 克之 株式会社医学生物学研究所, 部長(研究職)
奥崎 大介 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (00346131)
薮田 紀一 大阪大学, 微生物病研究所, 助手 (10343245)
田路 真吾 株式会社医学生物学研究所, 研究員
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Keywords | 静止期 / 増殖抑制因子 / 初代繊維芽細胞TIG-1 / 膜貫通ドメイン / 血清飢餓 / 接触阻害 / 癌細胞株 / LOH |
Research Abstract |
ヒトのG_0期特異的に転写誘導されるTIGA遺伝子群の包括的単離と機能解析を引き続き継続して行ってきた。まず、これまでに、段階的サブトラクションを6次まで行い、60種類以上のTIGA遺伝子群をクローニングすることに成功した。本年度はこれらの性質を包括的により詳しく解析するために、ノーザンブロット解析を接触阻害の実験系についても行った。すなわち、培養液の血清濃度を通常の5%に保ったまま、ヒト繊維芽細胞を培養シャーレ一杯にまで培養して接触阻害を起こさせ、これまでクローニングしてきたTIGA遺伝子群が転写誘導されるか否かをテストした。これによってG_0期に転写誘導される遺伝子のうちで接触阻害によっても転写誘導されるものと、接触阻害の場合には転写誘導されないものに分類できる筈である。この結果、幾つかのTIGA遺伝子は接触阻害によっても転写誘導されることが判明した。一方、膜貫通ドメインを持つTiga1蛋白質(120aa)をコードする新規遺伝子TIGA1についてのより詳細な機能解析を継続して行ってきた。TIGA1 mRNAは細胞の増殖停止に応答して発現し、TIGA1の過剰発現はヒト肺癌細胞の増殖を阻害した。HA-Tiga1融合蛋白質は細胞膜および細胞内小器官の膜に局在した。TIGA1は多くの癌でLOHが確認されている5番染色体(5q21-22)に座位し、ESTデータベースに登録されているTIGA1 cDNAには多くの塩基置換が報告されている。実際、30種類以上の肺癌細胞を入手し、正常部分と比較するかたちでPCRによる直接のDNA塩基配列決定を行って幾つかの癌細胞部分特異的な塩基配列置換を見出した。さらに、癌細胞部分特異的なLOHを実際に検出することができた。現在、これらの原因のひとつとしてTIGA1遺伝子の5'上流部分のメチル化の異常によるサイレンシング効果の検出を試みている。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Shimada, M., Nabeshima, K., Tougan, T., Nojima, H.: "The meiotic recombination checkpoint is regulated by checkpoint rad+ genes in fission yeast"EMBO Journal. 21・11. 2807-2818 (2002)
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[Publications] Yoshioka, N., Fuji, S., Shimakage, M., Kodama, K., Hakura, A., Yutsudo, M., Inoue, H., Nojima, H: "Suppression of anchorage-independet growth of human cancer cell lines by the TRIF52/periostin/OSF-2 gene"Experimental Cellular Research. 279・1. 91-99 (2002)
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[Publications] Fujii, T., Tamura, K., Masai, K., Tanaka, H., Nishimune, Y., Nojima, H.: "Use of stepwise subtraction to comprehensively isolate mouse genes whose transcription is upregulated during spermiogenesis"EMBO Report. 3・4. 367-372 (2002)
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[Publications] Kimura, S.H., Nojima, H.: "Cyclin G1 mediates the association of MDM2 with ARF and promotes"Genes Cells. 7・8. 869-880 (2002)