2000 Fiscal Year Annual Research Report
水圏環境における複合有機コロイド系の生物複雑性に関する日米共同研究
Project/Area Number |
12800016
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 俊 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40183892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小池 勲夫 東京大学, 海洋研究所, 教授 (30107453)
川端 善一郎 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (80108456)
和田 英太郎 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (40013578)
小川 浩史 東京大学, 海洋研究所, 助手 (50260518)
木暮 一啓 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (10161895)
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Keywords | 有機コロイド / 微生物 / 水圏 / 海洋 / 湖沼 / 生物複雑性 / 地球環境 / 生態複合 |
Research Abstract |
本研究の趣旨は、日米科学技術協力協定に基づき、2000年5月2日に開催された第8回合同高級委員会において、米国側が提唱した新たな研究領域に関し、今後の日米協力の可能性を探ることにある。すなわち、米国側が、多くの学問領域を統合し、地球環境の複雑性理解に向けた「生物複雑性(Biocomplexity)」をNSFの重要なイニシアティブとして提唱したことに対して、日本側が当該分野において新たな協力関係の構築に向けた検討を行う旨を表明し、米日2001会計年度における同イニシアティブによる採択課題との共同研究を実施することとしたものである。本年度は、1月12日と13日の両日に、本研究グループと国内の当該分野の専門家を含めたワークショップを開催し、新研究領域の内容についての討論を行った。とくに、水圏における複合有機コロイドー微生物系の生態学的な制御機構に関する検討を行い、次年度の研究の展開とその方法論についての見通しを得ることができた。また、2月20日、21日には、ワシントン大学において研究代表者らが米側の研究グループと協力関係の構築についでの綿密な研究打ち合わせを行い、日米共同研究実施の具体案を検討した。この集会では、ポリマー工学、微生物生態学、地球化学、生化学の各分野の専門家が集まり、海洋でのゲル生成にかかわる理論・実証的な知見についての意見交換がなされた。これらの結果をふまえ、国内的には、日米科学技術協力協定の枠組みでの、共同研究の展開の可能性とその実施方法の具体案に関する調査も実施した。
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Research Products
(1 results)
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[Publications] Nagata,T.,Fukuda,H.,Fukuda,R.and Koike,I.: "Bacterioplankton distribution and production in deep Pacific waters : Large-scale geographicvariations and possible coupling with sinking particle fluxes."Limnology and Oceanography. 45. 426-435 (2000)