Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 浩子 千葉県立中央博物館, 地学研究部, 上席研究員 (10250135)
平山 廉 帝京平成大学, 情報学部, 助教授 (00238396)
藪本 美孝 北九州市立自然史, 歴史博物館, 学芸員・主査 (80359471)
松岡 廣繁 京都大学, 理学部, 助手 (00324608)
伊左治 鎮司 千葉県立中央博物館, 地学研究部, 研究員 (40280747)
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Research Abstract |
<調査,研究>平成14年度は,毎夏実施している夏期集中調査の参加者を拡大し,千葉大学,早稲田大学,北海道大学の学生も交えて,大規模な調査を実施した.このような活動を通じて,石川県白峰村が調査研究用に保管する手取層群桑島層の岩石のうち,約8立米について化石の有無の確認,予備的な剖出を行った結果,約200点の脊椎動物化石を新たに標本として登録することが出来た.11月にはロシア・サンクトペテルブルグ動物学研究所のIgor Danilov博士を招聘し,平山と手取層群のカメ類について,系統分類学的,古生物地理的なディスカッションを行った.魚類化石の新標本について,オーストラリアの種と類似性が指摘されたため,2月に籔本,岡崎をメルボルン州インバーロックでの集中調査に派遣した.籔本は比較標本調査のために訪問したクィーンズランド博物館で,収蔵標本の中にオーストラリアから初の産出記録となるアミア類魚類を確認し,同標本の研究を担当することになった.3月には国立科学博物館で,平成15年度の集中調査参加予定者に対する,化石の有無の確認作業,予備的な剖出作業に関するオリエンテーションを実施した. <教育,普及>伊左治が中心となり,千葉県立中央博物館で桑島層の古脊椎動物を中心とした特別展「恐竜時代の生き物たち」を開催し(7月から9月),晶文社出版から同名の書籍を出版した.展覧会は群馬県立自然史博物館に巡回し(1月から2月),平成15年度には北九州市立自然史・歴史博物館にも巡回する予定である.8月には岐阜県荘川村で第4回化石フォーラムを実施,真鍋,松岡が手取層群の古脊椎動物の意義を解説した.11月には白峰村でDanilov博士がカメ進化について講演,福井県在住の歯科技工士の協力を得て,化石のレプリカ作成について小学生を対象に実習授業した.3月には真鍋が,別経費で来日した大英自然史博物館のPaul Barrett博士,ロンドン大学のSusan Evans博士と一緒に荘川小学校で5,6年生を対象とした化石の特別授業を実施した.
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