2001 Fiscal Year Annual Research Report
高分解能PETおよび動作解析による頚髄症の運動機能評価
Project/Area Number |
12832018
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Research Institution | Fukui Medical University |
Principal Investigator |
前澤 靖久 福井医科大学, 医学部, 講師 (00262634)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米倉 義晴 福井医科大学, 医学部, 教授 (60135572)
馬場 久敏 福井医科大学, 医学部, 教授 (00165060)
内田 研造 福井医科大学, 医学部, 助手 (60273009)
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Keywords | 頚髄症 / PET / 上肢機能 / 手 / 動作解析 |
Research Abstract |
^<18>F-2-fluoro-deoxyglucoseを用いたPositron Emission Tomography(^<18>FDG-PET)による頚髄グルコース代謝量と上肢運動機能の関係を明らかにするために、頚椎椎弓形成術術後平均3.3年経過した頚髄症患者18名(頚椎症性脊髄症8例、頚椎後縦靭帯骨化症10例)に対し、上肢運動機能評価と頚髄グルコース代謝量(SUV値)を比較検討した。上肢運動機能評価は、簡易上肢機能検査(STEF)、10秒テストと母指・示指のつまみ動作の3次元的な動作解析をなった。母指・示指のつまみ動作は、一片が15mmの小立方体をつまむ動作をVICON370(Oxford Metrics, Oxford, UK)を用い3次元的に動作解析を行なった。日整会頚髄症治療判定基準(JOAスコア)と上肢運動機能を定量的に測定するSTEF(r=0.751)と10秒テスト(r=0.752)はそれぞれ高い相関を示した。また、頚髄症群において、示指及び母指の各関節の総和は正常コントロール群に比べ有意に減少しており、示指のDIP関節と母指のMP、IP関節の関節可動域は正常コントロール群に比べ有意に低下していた。すなわち、頚髄症患者はつまみ動作において指腹つまみより横つまみを行なっていることが特徴としてとらえられた。また、グルコース代謝量(SUV値)は、10秒テスト(r=0.502、P<0.05)とSTEF(r=0.503、P<0.05)と高い相関を有し、^<18>FDG-PETにより算出される頚髄グルコース代謝量(SUV値)は、上肢の運動機能を反映すると結論した。
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