2000 Fiscal Year Annual Research Report
WWWを利用した障害音声の聴覚印象評価訓練支援のための障害音声データベースの構築
Project/Area Number |
12832050
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
世木 秀明 千葉工業大学, 工学部, 助教授 (60226636)
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Keywords | 障害音声 / 聴覚印象評価 / 音声データベース / WWW / 訓練・学習プログラム |
Research Abstract |
本年度は、障害音声を評価するための効果的な音節、単語、文などの選定を行い、これに基づき障害音声データの集録および、聴覚印象評価を研究協力者山口宏也(東京専売病院耳鼻咽喉科医師)、渡辺陽子(東京専売病院リハビリ科言語聴覚士)両氏の協力を得て行った。さらに、WWWサーバを構築し、収集および、聴覚印象評価を行った音声データをもとに障害音声のデータベース化と障害音声データベースを利用したプロトタイプの聴覚印象評価訓練・学習プログラムを作成し、プログラムの有効性について検討を行った。具体的には、以下の項目について研究を進めた。 1)障害音声を評価するための効果的な音節、単語、文などの選定を行い、これに基づき様々な種類の障害音声の集録を行い、集録した障害音声の聴覚印象評価を音声治療専門家の協力により行なった。本年度収録および、聴覚印象評価を行った音声数は、82音声であった。さらに、聴覚印象評価の訓練・学習を行なうための適切で効果的な方法について検討を行った。 2)WWWおよび、データベースサーバを構築し、集録を行った障害音声および、これに対応した聴覚印象評価を基に障害音声データベースを作成した。さらに、障害音声データベースを利用した聴覚印象評価訓練・学習プログラムのプロトタイプを作成し、その効果について検討を行った。 3)聴覚印象評価初心者8名を対象に聴覚印象評価訓練・学習プログラムの効果について検討したところ、訓練・学習回数を重ねる毎に聴覚印象評価の評価項目が音声治療経験5年以上の熟練者の評価値に近づいて行く傾向が明確に観測された。このことから、作成した聴覚印象評価訓練・学習プログラムが聴覚印象評価の学習に有効であることが確認された。さらに、本プログラムの効果を詳細に検討するために、3月中旬よりWWWを利用して一般公開を開始した。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 為川雄二,橋本創一,林安紀子,池田一成,世木秀明,菅野敦: "インターネットを利用した保護者・指導者支援のための発達障害相談システムの開発"日本発達障害学会 第35回研究大会プログラム・抄録集. 1. 4-4 (2000)
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[Publications] Hideaki SEKI,Yoko WATANABE,Shigeru KIRITANI an Hiroshi IMAGAWA: "Web Based Word Training System for Aphasic Patients"Proceedings of 9th International Aphasia Rehabilitation Conference. 1. 73-73 (2000)
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[Publications] 為川雄二,橋本創一,林安紀子,池田一成,世木秀明,菅野敦: "World Wide Webを利用した発達障害相談システム"日本特殊教育学会 第38回大会発表論文集. 1. 622-622 (2000)