2000 Fiscal Year Annual Research Report
タイ国における野生霊長類をモデルとした内分泌攪乱物質の疫学的研究
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12836004
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| Research Institution | Kyoto University |
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Principal Investigator |
鈴木 樹理 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (10175408)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 貴文 京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20184533)
浅岡 一雄 京都大学, 霊長類研究所, 助手 (10089138)
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| Keywords | 霊長類 / 内分泌攪乱物質 / IGF-1 / 性ステロイドホルモン |
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| Research Abstract |
1.採材済み野生血液試料の検索
既に採材された血液試料を対象に、血中IGF-1濃度を定量した。その結果を成長期の各年齢ごとに既に告されているニホンザルの値に比べると、タイ国のマカク類、特にカニクイザルではその値がやや低いことが明らかになった。また、妊娠が確認された個体では、ニホンザルと同様に高値を示すことが認められた。雄の性ステロイドホルモンである、テストステロンの血中濃度の年齢変化から、カニクイザルでは飼育下のテストステロンの年齢変化と同様の変化を示すこと、その濃度もほぼ同様であることが明らかになった。現在、メスの性ステロイドホルモン(エストラディオールおよびプロジェステロン)およびフタル酸エステル(ジブチルフタレート、ジエチルヘキシルフタレートおよびビスフェノール-A)濃度の測定を行っている。
2.タイ国での予備的調査
2001年1月30日から2月7日までタイ国で以下の調査を行った。
(1)飼育下サルの検索
タイ国内の大学で飼育されているカニクイザルを中心としたマカク類サルの採血を行った。その試料について、現在日本で、IGF-1、性ステロイドホルモンおよびフタル酸エステルを定量中である。
(2)野生個体捕獲調査のための予備調査
来年度、新たに野生ザルから血液試料を採材するために、その候補となる野生群の予備調査をKhon Kaen市の周囲を中心に行った。予備調査の結果、採血のための捕獲調査が可能と判断できる野生群が数群存在していることが明らかとなった。調査のためには、それぞれの群を管理している機関の許可が必要だが、これも交渉によってほぼ可能な状態となった。
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Research Products
(1 results)
