2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12871018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Osaka Kyoiku University |
Principal Investigator |
瀧野 揚三 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60206919)
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Keywords | 介入的支援 / 教師用RCRT / 学校心理学 / 学級介入 |
Research Abstract |
本研究は、学校心理学的な観点から、学級経営に介入する手法を開発し、それを評価することを目的としている。 初年度は、学級介入方法の具体化と評価視点の探索的検討を目標としている。そのため、介入とその分析方法について、おもに学校場面のフィールドワーク関係の国内外の最新の文献資料を集めた。学級経営に関する介入の研究は、ほとんど見つからず、教師の指導態度を受容的にしたり、励ましや賞賛を意図的に増やすといった実践が数例見つかった。さらに、継続的に研究や実践報告の収集を進める予定である。 次に、継続的に実施してきている教師用RCRTについては、あらたに20ケースの調査を実施した。結果を文書および図表にて返却し、若干の解説を加えた。結果がクリアに現状を反映しているという感想や、自分の認識のずれがあるという感想などがある一方で、結果の読みとりが難しいという指摘もあり、返却方法についての改善が必要である。さらに、結果についての追加の解説を求められるケースもあった。実際の学級での結果の活用についての相談があった2ケースについては、継続的な結果を現在追跡中である。加えて、教師用RCRTを縦断的に測定している教師とは、継続実施によるメリットとディメリットについて、継続実施の際の質問方法、分析方法、結果の表現を焦点にして、議論をすすめている。次年度は、介入の方向性、経過面接の構造化をより確かなものにすることを計画している。
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