2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12871027
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Research Institution | Bunkyo University |
Principal Investigator |
和田 友子 (関井 友子) 文教大学, 人間科学部, 助教授 (70255058)
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Keywords | ジェンダー / 男らしさ・女らしさ / 規範 / 尺度 |
Research Abstract |
研究期間2年目の本年度は、昨年度作成した試験用尺度の精度を高めるために、様々なサンプリングでテスト調査を行い、修正を加えながら現在も継続している。 本年度は一般地域でのサンプリングの他に、アルコール依存症者とその家族にも協力してもらい、尺度としての有効性を検討している。これまでに行ったジェンダー(男性性)研究で得られた知見では、アルコール依存症男性が自らの男性性に自信を失い、不安定なジェンダーアイデンティティ状況にあることが明らかにできた。ジェンダーと病理の関係を明確にできるような尺度となればと考えている。また、共依存などの女性性に親和性の高い概念も、アルコール依存症家族対象で尺度に取り込めるか否かなどの検討を行っていくつもりである 来年度は研究助成も最終年となるので、尺度の完成をめざし、さらに精度を高めていくつもりである。課題である、文化比較に耐えられる尺度制作も視野に入れていきたいと考えている。できれぱ海外でテストを行える機会ももちたい。 テスト調査を重ねる度に、目標や課題が多くなってしまったことも事実である。研究補助期間がもう一年になってしまた現在、今一度、課題の整理と到達点の点検作業を行い、尺度としての到達点を少しでも高めるべく努力をしていきたい。
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