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2001 Fiscal Year Annual Research Report

質的データによる社会的不公平感の趨勢に関する研究

Research Project

Project/Area Number 12871030
Research InstitutionNara University

Principal Investigator

間淵 領吾  奈良大学, 社会学部, 助教授 (50299161)

Keywords不公平感 / 社会意識 / 分配公正 / 新聞記事 / 質的データ / 不定形データ / 内容分析
Research Abstract

昨年度に引き続き、研究対象とする全国紙(朝日・毎日・読売・産経)のうち、主として朝日新聞・毎日新聞・読売新聞の縮刷版などから、入力すべき新聞記事(主に読者からの投稿)を検索ならびに抽出し、スキャナおよび文字認識ソフトを利用して記事データをデジタル化するとともに、デジタル化されたデータについて、その内容を分類し、コーディング作業を継続した。記事本数が多いため、内容の分類とコーディングは完了していない。社会指標との関連性に関する分析には十分に取り組めなかったが、記事文中で指摘された不公平の領域と投稿者の属性(主として性別・年齢・職業)との関連性の分析には一部着手するに至った。
現時点での暫定的な分析結果は、概ね以下のとおりである。
(1)投稿者の属性に関して
1.女性より男性が多い。
2.会社員、無職、主婦、学生が多い。
3.30歳代と60歳代が多い。
4.関東地方在住者が多い。
(2)記事内容に関して
5.「納税者間」の公平・不公平に関する記事が最も多く、以下、「国家間」「被疑者間・被告間」等が続く。
(3)公平判断の際に用いた推測される公正原理の種類に関して
6.「手続き公正」よりも「分配公正」が多い。
7.分配公正の中で最も多いのは「平等原理」であり、次いで「衡平原理」が多く、「必要原理」は少ない。
ただし、これらの知見は、今後、分析可能な記事データが増加し、コーディングを改善していくことにともなって、変化する可能性がある。また、投稿者の職業については、新聞社が記事において採用している職業分類の関係上、正確さに限界がある。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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