2000 Fiscal Year Annual Research Report
余暇概念とストレス対処に基づいた子供の逸脱行動に関する計量学的モデルの検証
Project/Area Number |
12871035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Aomori University |
Principal Investigator |
澁谷 泰秀 青森大学, 社会学部, 助教授 (40226189)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土屋 薫 青森大学, 社会学部, 助教授 (60227428)
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Keywords | 逸脱行動 / 少年 / ストレス / 余暇行動 / レジャー / 項目反応理論 / 共分散構造分析 / 非行 |
Research Abstract |
今年度は、予定されていた子供用の調査票の開発が行われた。これは、余暇活動とストレスに関するものである。また、調査票の妥当性及び信頼性に関するチェックの為にパイロット調査が行われた。 このパイロット調査票における調査項目の柱の一つとして、子供の余暇概念及び余暇活動に関する項目が挙げられるが、これは、我々が過去5年間にわたって約2000人を対象に行ってきた余暇調査によって開発されたもので、LSS,LBS,LDBといったレジャー・アセスメント・ツールをベースに再構成されたものである。この過去の調査票を基に、その内容と読みやすさを考慮して子供用にアレンジした項目がパイロット調査票に採用された。 ストレスに関する部分は、米国(フロリダ州)で使われている学校調査の項目や過去に使用された子供のストレスに関する質問項目などを参考にすると共に、子供たちに直接かかわっている教員に対するインタビューを参考にして、新たに開発した。 また、小学生と中学生に同一の調査票を使用することは好ましくないので、少なくとも2種類の調査票が必要であるが、現時点では小学校用の調査票でパイロット調査が進行している。サンプルは青森県内の都市部(青森市)、準都市部(十和田市)、及び非都市部(浪岡町)の小学校から、それぞれ約75名(トータルで約230名)を用いた。 現在、調査票を回収中のため、全サンプルの分析結果は報告できないが、来年度に予定されている本調査に向けて、結果の分析と質問項目のトリミングが行われている。分析には、各項目の基礎統計分析のほかに、サブスケールごとの信頼性分析及び共分散構造分析法を用いた妥当性のチェックが行われている。また、上記の古典理論に基づく分析のほかに、項目反応理論を用いた分析で調査票全体のトリミングが進行中である。
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