2001 Fiscal Year Annual Research Report
地域文化振興および社会教育と芸術ホール--日本の公立芸術ホールと米国大学ホールの比較考察
Project/Area Number |
12871036
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
中矢 一義 慶應義塾大学, 法学部, 教授 (10051575)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 望 慶應義塾大学, 商学部, 専任講師 (60282810)
石井 明 慶應義塾大学, 経済学部, 助教授 (00317273)
美山 良夫 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (70147130)
伊東 乾 東京大学, 情報学環, 助教授 (20323488)
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Keywords | 生涯学習 / 芸術教育 / 音楽教育 / 社会教育 / 日米比較 / アートマネージメント / 文化行政 / 大学教育 |
Research Abstract |
本研究は、地域社会における芸術文化の役割に目を向け、芸術ホール事業を、地域振興と社会教育の観点から評価し、かつそれを米国の先進例と比較するという目的で開始した。 国内ホールの事業に関する実態調査は2000年度より継続をし進め、事業に関する諸項目を整理し、データ蓄積作業を継続していった。市民参加事業を中心に検討をしていたが、国内ホール事業のさまざまな側面をさらに綿密に検討したうえで、日本の芸術文化発展の今後のあり方を検討することにした。その上でわが国の事情に即した芸術ホール事業のマトリクスを整理し、自主事業の集客、教育・育成事業、市民参加事業、伝統文化保存と新しい芸術の育成、人的資源、財政に関する評価チェック項目作成への基礎データの集約を行った。そして、これをもとに芸術ホール評価指標整備への指針を成果として提示する準備が完了した。 本年、萌芽的研究の補助金によって年度後半に米国における大学ホールの社会教育・生涯学習活動の調査を行う予定であったが、9月11日の米国同時多発テロによって、米国国内の混乱、米国向け出張自粛によって、中止を余儀なくされた。したがって、本補助金による研究では、国内調査事例を九州等に拡大することによって、綿密なデータ収集により、実態にあった事業評価のあり方に焦点をシフトして重点的に研究成果をあげるべく努めることにした。 なお、本研究の成果である評価指標整備への指針は、次年度に芸術ホール運営の識者、ホール運営自治体関係者を招いてシンポジウムを開催し、その妥当性を再検討した後、「芸術ホールを評価する--芸術文化行政における政策評価指標への試論」(仮題)として出版の予定である。
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