2000 Fiscal Year Annual Research Report
帝政期ロシアにおける企業・企業家の行動様式-日露比較の視角から-
Project/Area Number |
12873007
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Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
冨岡 庄一 広島大学, 総合科学部, 教授 (80109412)
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Keywords | ロシア / 企業 / 企業家 / 日本 / 資本主義 / 市場経済 |
Research Abstract |
ソ連体制の崩壊以後、新たな資料の利用も可能になり、市場経済の浸透という状況を背景にして、歴史的先例として、帝政期の企業・企業家に対する関心が高まっている。本研究の具体的な目的としては、(1)従来の諸研究を検討して、ステレオタイプ的な見方を排し、日露比較の視角から、帝政期ロシアの企業・企業家研究の視座を確定し、(2)新たな資料を収集・分析する中で、(3)具体的な企業・企業家を取り上げてケーススタディを行うことによって、(4)欧米とは異なった発展経路を辿ったロシアについて、従来の諸研究にはない新たな認識を付け加え、ロシア社会をより正確に、より深く理解する上で貢献することを目指す。又、日露比較経営史の視角からの研究は、両国の相互理解に資するものである。 このような全体計画の下で、平成12年度は、まず帝政期ロシアの企業・企業家に関する文献・資料の収集・分析を主に行った。平成12年9月23日から10月1日の間、モスクワに滞在して、Pоссийская Государственная Ъиблиотека等で調査し、История Московского купеческого обшества,M,1863-1913やТоварищество мануфактур Викупа Морозова с сыновьями,M,1880等々多数の文献・資料の所在を確認し、収集に着手し、又分析にもあたっている。 更に、ロシアの企業・企業家の行動様式を分析する際の視座を確定する上で必要と思われる日本(そして欧米)経営史関連の文献も収集・分析に着手した。例えば、H.C.Livesay ed.,Entrepreneurship and the Growth of Firms,1995、『人物で読む日本経済史』(ゆまに書房)シリーズ等々である。
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