2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12874055
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Research Institution | Takushoku University |
Principal Investigator |
巻田 和男 拓殖大学, 工学部, 教授 (40129945)
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Keywords | ブラジル磁気異常帯 / 大気光 / 大気重力波 / 放射線帯 / 宇宙天気予報 |
Research Abstract |
1996年よりブラジル磁気異常帯において超高層大気観測を実施しておりますが、当該年度の2000年には3月、8月、12月の3回にわたって、新月期間中に現地で光学観測を行いました。測定はCCD全天イメージャーと2波長(557.7nm・630.0nm)のフォトメータを用いて行いました。この間に得られた現象として、大気重力波によって引き起き起こされていると推定される周期的なバンド構造の発光現象やMidnight Collapseと言われる、夜中過ぎに全天が明るくなる現象等が観測されました。ところで、このような現象は日本など中低緯度で見られる大気光とどのように異なるのかを検討していく。また、今回の観測期間は太陽活動が低調であったため、放射線帯から流入する高エネルギー粒子による直接的な発光現象は観測されませんでした。一般に磁気嵐時に放射線帯の粒子が増加することにより顕著な発光現象が見られると予想されるため、引き続き現地での観測を続行していきたい。 他方、通信総合研究所の研究グループと共同で2000年12月に新たに磁力計を設置し、観測されたデータをインターネット経由でリアルタイムで日本で見られるようになりました。これにより、現地での現象を即時に知ると共に、今後宇宙天気予報の基礎データとしても利用できると思われる。
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Research Products
(2 results)