2000 Fiscal Year Annual Research Report
アキラルな配分子を用いた集積型金属による不斉空間の構築
Project/Area Number |
12874081
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
塩谷 光彦 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (60187333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 健太郎 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40281589)
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Keywords | 金属錯体 / 不斉空間 / 多核錯体 / 超分子 |
Research Abstract |
不斉分子認識あるいは不斉誘導のための不斉空間は、これまで主に有機化合物のデザインに基づいて構築されてきた。しかしながら、本来不斉中心になりうる金属イオンとアキラルな配位子を用いて不斉空間を構築した例は極めて少ない。これまでの光学活性な金属錯体は、主に、光学活性な配位子を用いることにより得られているが、本研究では、アキラルな配位子と金属イオンを用いることにより、不斉分子認識や不斉誘導を可能にする不斉空間の構築を検討した。 1.アキラルな配位子と亜鉛イオンを用いて、自然分晶する環状亜鉛四核錯体を作成し、その不斉分子の結晶構造や溶液内構造を明らかにした。 2.アキラルな配位子と銀イオンを用いて、相対するキラリティーを有するらせん状高分子錯体が相互に嵌入した空間を構築した。 3.120度の角度構造を持つアキラルな配位子と亜鉛錯体から、異種の組成を持つキラルならせん状高分子錯体が相互に嵌入した空間を構築した。 以上をもとに、アキラルな配位子と金属イオンから不斉空間を構築する一般的な方法を検討した。
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