2000 Fiscal Year Annual Research Report
人間の感性と発想の支援に基づく設計解の創成に関する研究
Project/Area Number |
12875051
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Exploratory Research
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
吉村 允孝 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026325)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉井 一浩 京都大学, 工学研究科, 助手 (90314228)
|
Keywords | 感性 / 発想支援 / 設計解の創成 / ユーザー志向 / コラポレーション / 協調的意思決定 / 対話的意思決定 / 最適設計 |
Research Abstract |
人間の感性と発想の支援に基づく設計解の創生に関する研究に関連する研究要因を整理し,顧客と設計・開発者の感性的な情報を取り入れたコラボレーションの基本方針を策定し,感性と最適設計との関係をモデル化した. 本研究では,まず,顧客の感性を気候,風土,時間,場所のような環境要因によって生まれる相違に基づいて分析を行った.人間の育った環境によって,その人間の感性の発現の度合いは異なり,製品設計を行う上で,このような環境要因を積極的に取り入れる重要性を確認した.またその環境要因にどのようなものが含まれるのかということについて,詳細な分類を行った. また,顧客の要求を積極的に設計・開発過程に取り入れることで,より顧客満足度の高い製品開発を行う方法の基礎モデルの開発を行った.そのためには顧客の要求を詳細に展開,分類し,実際の製品の機能的要素との対応性を表現するために,マトリックスを用いる.設計者はそのマトリックスを分析し,顧客の要求をさらに積極的に取り入れるために,顧客に設計情報を提示する.顧客は提示された情報をもとに,さらに自分の感性的欲求にあった要望を設計者に提示する.このようなコラボレーションシステムによって,従来の一方通行的な感性分析の枠組みを超えた,コーザー志向の製品開発を行う基礎理論を確立することができた. 以上のように,静的・および対話的という2つの面からの顧客感性の分析方法を構築することにより,製品設計解革新のために基礎理論を構築することができた.
|
Research Products
(1 results)