2000 Fiscal Year Annual Research Report
昆虫の外皮分析に基づく固体材料表面への付着土低減方法の提案
Project/Area Number |
12875088
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
深川 良一 立命館大学, 理工学部, 教授 (20127129)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
勝見 武 立命館大学, 理工学部, 助教授 (60233764)
松野 進 栗本鐡工所, 開発室・素形材技術センター, 研究員
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Keywords | 付着 / 粘土 / 昆虫 / 外皮 / 金属 / ぬれ性 / 耐摩耗性 |
Research Abstract |
平成12年度の主な研究内容は以下の通りである。 1.付着試験の実施 既存の直接せん断試験機を改造して付着特性測定用の試験機を製作した。固体材料としてはステンレス、テフロン、アルミ、銅の4種類、粘土としてはカオリンを採用した。それぞれについて付着強度を測定するとともに、液滴の接触角を測定して、濡れ性の評価を行った。一連の試験の結果得られた主要な成果は次の通りである: ・圧着力が大きくなると付着力も大きくなるという結果から、粘土粒子の接触点数が付着に大きく影響していることが分かった。 ・固体表面の形状や性質の付着力に対する影響に関しては、親水性材料でも疎水性材料とほぼ同等の付着力が得られたという結果から判断して、表面の性質よりは表面形状が大きな影響を及ぼしていることが分かった。 2.昆虫の外皮の成分分析 湿潤土中で生息する昆虫(今回は特に食糞性コガネムシ)を採集し、外皮の成分分析・構造分析を実施した。分析は、松野が既存の分析装置を用いて実施した。分析結果は次年度以降に新素材開発の基礎データとなる。
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Research Products
(1 results)