2000 Fiscal Year Annual Research Report
超高齢社会における地域参加型公共交通サービスに関する研究
Project/Area Number |
12875092
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
太田 勝敏 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011149)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 成仁 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80291318)
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Keywords | 公共交通 / バス / 超高齢社会 / 地域参加 |
Research Abstract |
超高齢社会の到来を目前にひかえ、都市内の交通における課題として高齢者・障害者のモビリティの確保が重要な課題となっている。現在、このような問題への対策としてコミュニティバスやスペシャルトランスポートの導入が一部の都市・地域で始まっているが、成熟社会を迎え財源の拡大が期待できない状況下でこのようなサービスを今後も多くの都市・地域で維持することは困難であると考えられる。また、今後は高齢者の多様な移動需要に対してさらにきめ細かなサービスが提供されることが求められていることからも何らかの新しい公共的な交通サービスの提供を考える必要がある。 そこで本研究では、今年度、 (1)国内外の事例の収集・整理 (2)新たなサービスを提供する際に利用可能な技術面の情報収集・整理 (3)移動制約者・高齢者のモビリティニーズ、新たな公共交通サービスに対するニーズの把握・確認 (4)国内外での高齢者・障害者に対応したコミュニティに密着した公共交通サービス事例についてのヒアリング調査 を実施し、これを基に、現行の制度にとらわれず、過大な技術投資を必要とせず、短期間で導入可能であることを前提とし、実現可能と考えられる新しい形態の公共交通サービスを複数提案した。 これらの提案については、サービスの適用可能性(自治体・運輸事業者・バス利用者の受け入れ可能性)に関する検証が必要であるため、対象地域を決めてケーススタディ的な検討を行なっていく必要がある。対象地域の選定において、わが国では地方都市においてこのような課題が緊急の課題となっていることを考慮し、岐阜県高山市及び古川町を研究対象として取り上げた。現時点では、これらの都市の自治体・運輸事業者・居住者についての公共交通についての取り組み・利用実態についての調査までを行なっている。
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Research Products
(1 results)