2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12875132
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
馬越 佑吉 大阪大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00029216)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 弘行 大阪大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60294021)
中野 貴由 大阪大学, 大学院・工学研究科, 講師 (30243182)
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Keywords | アパタイト / 骨 / 再生医工学 / 生体材料 / コロイドプロセス |
Research Abstract |
骨再建ならびに修復のための足場材料としてハイドロキシアパタイトならびにそれと類似のリン酸カルシウム系結晶を取り挙げ、強度ならびに生体親和性を改善するための新たな製造プロセス開発を行った。リン酸カルシウム系セラミックスは粒子間のファンデルワールス力によって凝集し、均一微細組織を得ることは困難である。コロイドプロセスを適用し、高分子で粒子表面を被覆することにより、粒子間の凝集を抑制し、均一微細組織を得ることに成功した。この場合、溶液中の分散剤量にスラリーの粘度は著しく依存し、粘度が最小となる分散剤量で焼結密度ならびに曲げ強度共に最大となった。骨再生のためには生体親和性の良好なハイドロキシアパタイトと共に溶解性の高いα-TCPの存在が必要である。従って、このような複合体についても同様のコロイドプロセスを適用した結果、適正分散剤量はα-TCPの体積率に比例する等、複合則が成り立つことが明らかとなった。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Y.Umakoshi,H.Y.Yasuda,S.Mahara: "Microstructure control of synthesized hydroxyapatite using colloidal process"Materials for Medical Engineering. 2. 46-50 (2000)
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[Publications] H.Y.Yasuda,S.Mahara,Y.Umakoshi: "Microstructure and mechanical property of Synthesized hydroxyapatite prepared by colloidal process "Biomaterials. 21. 2045-2049 (2000)
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[Publications] T.Nakano,A.Tokumura,Y.Umakoshi: "Crystallinity control of hydroxyapatite and the related calcium phosphates by mechanical griding"Structural Biomaterials for the 21st Century. 213-220 (2001)
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[Publications] 中野貴由,徳村豊行,馬越佑吉: "硬組織再生用ハイドロキシアパタイトの組織制御への試み"Boundary. 16・No.8. 62-63 (2000)
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[Publications] 中野貴由,海原一裕,馬越佑吉: "硬組織再生用アパタイトの構造制御とその溶解性"Boundary. 16・No.9. 20-22 (2000)