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2001 Fiscal Year Annual Research Report

毒化ホタテガイ中腸腺における麻痺性貝毒結合タンパク

Research Project

Project/Area Number 12876049
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

児玉 正昭  北里大学, 水産学部, 教授 (40050588)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 酒井 隆一  北里大学, 水産学部, 助教授 (20265721)
佐藤 繁  北里大学, 水産学部, 助教授 (20170748)
Keywords麻ひ性貝毒 / ホタテガイ / 結合タンパク / チオール化合物 / メタロチオネイン
Research Abstract

毒化したホタテガイ中腸腺より水溶性タンパクおよび膜結合タンパク画分を得、両タンパク画分をサキシトキシン(STX)に対する抗体を用いたwestem blot分析にかけたところ、両者共に抗体と反応する複数のタンパクバンドを観察した。抗体と反応するバンドは膜結合タンパク画分に強く認められた。westem blotにおける抗体との反応を指標にこれらタンパクの精製を試みたが、精製過程でタンパクのバンドが変化し、タンパクの分解が起こっていることが考えられた。この原因は現在のところ不明で、ホタテガイ試料からは毒が結合したタンパクの精製が困難であった。そこで市販のメタロチオネインに毒を結合させた標品を用い、タンパクと毒との結合様式を検討した。まず毒を結合させたメタロチオネインをゲルろ過および抗STX抗体をリガンドとするアフィニティクロマトグラフィーで精製し、これをproteaseで分解した。分解物をGSHと毒の複合体(GS-STXs)分析用に開発したHPLCに付したところ、GS-STXsとは異なる位置に1本のピークを与えた。用いたproteaseは非特異的なものであるので、peptideは完全に加水分解されたと考えられ、HPLCで検出された分解物はシステインと毒の複合体であることが考えられた。これに対し、PSPの代謝研究においてシステインと結合した毒は速やかに分解されることが明らかにされている。したがって本研究で認められた分解物中のピークは毒とシステインの複合体とは考えにくく、その性状を明らかにする必要がある。今回は試料の量的制約からこれ以上の検討は出来なかったが、今後毒化ホタテガイ中の毒結合タンパクについても同様のprotease処理を行い、毒と結合している分解物の性状を明らかにしていく予定である。

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Published: 2003-04-02   Modified: 2016-04-21  

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