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2000 Fiscal Year Annual Research Report

家畜は夜作られていない:肉豚の睡眠時脳波の解析

Research Project

Project/Area Number 12876062
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

園田 立信  宮崎大学, 農学部, 教授 (00040866)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永延 清和  宮崎大学, 農学部, 助手 (40264353)
長谷川 信美  宮崎大学, 農学部, 助教授 (50281217)
御手洗 正文  宮崎大学, 農学部, 教授 (60094083)
Keywords睡眠 / 脳波 / 豚 / 放牧 / ケージ / ペン
Research Abstract

昔からヒトの子供に関して「眠る子は育つ」「寝てばかりいると牛(豚)なる」という諺があるが、これらが豚にも当てはまるかどうか。筆者らは、ペン等で拘束された豚は一日の大部分を眠て過ごしているが、放牧の豚の方が増体が良好であることを明らかにしている。そこで、本年度は睡眠時脳波の特徴から検討した。
本研究では、豚(60→120kg)を、放牧・ペン・ケージの3種の管理条件下で長期間飼育し、その際の脳波形と心電図をテレメーターで5分毎に記録した。前頭部の3点に脳波電極を設置し、ヘッドキャップで保定した。行動動作は暗視ビデオカメラで観察した。
豚で見られた脳波形はヒトに類似するものもあったが、複雑な変動を示すので、活動時の雑音主体のものを第0波形とし、15Hz以上の速波を第1波形、8-11Hzの正弦波を第3波形(α波)とし、7Hz以下の徐波を第8波形として、計9種の脳波形に分類した。これを、心拍数、行動動作、等と関連付けて検討し、各波形の意味付けを行って、睡眠の評価を行った。なお、休息時間は放牧区の82.3%に対してケージ区は96.2%であった。
放牧区で横臥休息で閉眼している時の脳波を見ると、閉眼5分後には第4-5波形が増加し、さらに閉眼状態が続くと第7波形が60%を占めるまでになった。なお、心拍数は、波形の番号が上がるにつれて減少する傾向にあった。
放牧区では第4波形以上が多い傾向にあったのに対し、ケージ区では1日の全時間にわたって波形番号の小さい脳波形が出現した。ケージ区では浅い睡眠が続いて、エネルギー消耗的な休息が多かった。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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