2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12877045
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
林 英生 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40033203)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
ウイリアム バテイン 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (40312839)
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Keywords | 尿路系由来大腸菌 / 産道系由来大腸菌 / 病原因子 / 病原遺伝子解析 / 細胞侵入因子 / 新生児大腸菌脳炎 |
Research Abstract |
尿道、膀胱、尿路、腎孟および膣、子宮頚部、近隣付属器官へ感染する大腸菌には腸管感染菌とは異なる病原因子があるはずである。その病原因子を特定し、かつ簡便な検出法を案出し、尿路・産道感染大腸菌の治療と予防・対策法を模索することが本萌芽的研究の目的である。急性膀胱炎や腎盂炎から分離された菌株約50株を抽出し、尿路病原特異的遺伝子とみなされる、usp、hly,pap,aer,sfa,cnf,sfaについてPCR法にて検索した。また、産婦人科領域で、vaginosisや膣炎から起因菌として分離された菌株、約50株について、臨床症状と臨床所見を合わせ解析し膣・子宮口に由来することが明確なことを確認して、病原因子を同様な方法で網羅的に検索した。その結果、従来の病原因子を単独でもつもの、複数でもつものなど多様性がおおく、臨床症状の所見とも合致しないものが多くあった。明らかに病原性が高い見られる分離株と非病原性とみなされる菌株の間で、サブトラクション法により、培養細胞への侵入性を指標に、培養細胞侵入時に発現するであろう遺伝子を探索した。現時点でおよそ20コの遺伝子群が採集できており、さらに解析をすすめている。産道由来菌株では、尿路由来のものと同様な傾向があるが、血清型との間に関連がありそうであり、特に新生児の大腸菌性脳炎の起因菌株は膣に常在する傾向のある血清型と類似していた。尿路系大腸菌、産道系大腸菌は腸管由来とは異なり独自の定着性をもっていることが判明しつつある。
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Research Products
(2 results)