2000 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における植物性タンパク質分解酵素摂取と血清アルブミン値増加に関する介入研究
Project/Area Number |
12877073
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Research Institution | University of Occupational and Environmental Health, Japan |
Principal Investigator |
徳井 教孝 産業医科大学, 産業生態科学研究所, 講師 (50207544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三成 由美 中村学園大学短期大学部, 教授 (60239324)
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Keywords | プロテアーゼ / パパイン / 介入研究 / アルブミン / 高齢者 |
Research Abstract |
60歳以上の対象者を選定するため、福岡県S村の60歳以上の住民に対して、参加者を募集した。募集に応じた人に対して、本研究の趣旨、目的、安全性について説明した。参加の意志を表明した人は40名であった。 植物性タンパク質分解酵素パパインを摂取してもらうため、まず、パパイン含有のふりかけを開発した。1回の摂取量は、これまでの急性毒性試験、変異原性試験の結果と大腸検査食で用いられているふりかけの中のパパイン量を検討して20mgとした。1日2回、すなわち、1日量は40mgと決定した。対象者の嗜好性をみるため、梅と鮭と柚子の3種類のふりかけを試作し対象者の一部に試食してもらい、その結果、最終的には梅と鮭の2種類を製造することにした。梅、鮭それぞれ、パパイン含有とパパイン非含有のものを開発し、パパイン以外の食材は同一にした。これらの食材内容は、海苔、昆布、梅、鮭、フィリーズドライの三つ葉、食塩で血清アルブミン値に影響するようなタンパク質はほとんど含んでいないものを選んだ。また、高齢者の血圧を考慮して、1回の食塩量は0.1gと非常に少量に設定した。参加者の中には、朝、昼とご飯を摂取しない人もいることがわかり、スープとしても摂取できるような食品とした。これらのふりかけは既成のふりかけを製造している食品会社に依託し、衛生管理上問題はないようにした。 ふりかけ摂取の効果指標として血清アルブミン以外に、骨格筋に重要なアミノ酸、特に分岐アミノ酸、免疫機能して、免疫グロブリン、NK活性、T細胞解析(CD4/CD8)を分析することにした。
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