2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12877105
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
小室 一成 千葉大学, 医学部, 助教授 (30260483)
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Keywords | 心不全 / 遺伝子導入 / アデノウィルス / DEAE dextran / リン酸カルシウム法 / リポフェクション法 |
Research Abstract |
1.in vitroにおける研究 心臓における遺伝子治療の重要な問題点として、遺伝子導入効率の低いことがあげられる。そこでこれまで用いられていたリン酸カルシウム法やリポフェクション法よりも導入効率の高い方法の確立を目指し、研究をおこなった。まず培養細胞株で高い導入効率を示すことが報告されているアデノウイルス-DEAE dextran法が心筋細胞でも可能か否かを検討した。その前段階としてCOS細胞を用いて至適条件の決定のために、βガラクトシダーゼおよびルシフェラーゼの遺伝子をアデノウイルスとDEAE dextranを用いて試験管内で架橋させた後、細胞導入し、βガラクトシダーゼおよびルシフェラーゼ活性を測定した。この結果得られた至適条件下で、培養心筋細胞にβガラクトシダーゼおよびルシフェラーゼの遺伝子を導入した。通常のリン酸カルシウム法やリポフェクション法では心筋細胞への遺伝子導入効率は1%以下であるが、この方法により10%近くの細胞に導入することが可能であった。またルシフェラーゼの遺伝子を導入した細胞から細胞抽出液を取り、ルシフェラーゼ活性を測定して、リン酸カルシウム法やリポフェクション法で遺伝子導入した場合と比較したところ数十倍の値が得られた。 2.in vivoにおける研究 今後、新たな心不全の治療法として心筋組織内への遺伝子導入法が期待される。そこで至適導入方法を調べるために、βガラクトシダーゼ遺伝子をアデノウイルスを用いて直接ラットの心臓に注入し、その発現効率をプラスミドDNAを注入した場合と比較した。アデノウィルスを用いることによりプラスミドDNAよりは広い範囲にわたって遺伝子導入が可能であった。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Zhu W: "Ca^<2+>/calmodulin-dependent kinae II and calcineurin play critical roles in endothelin-1-induced cardiomyocyte hypertrophy."J Biol Chem. 275. 15239-45 (2000)
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[Publications] Aikawa R: "Insulin prevents cardiocytes from oxidative stress-induced apoptosis through actication of P13 Kinase/Akt."Circulation. 102. 2873-9 (2000)
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[Publications] Shimoyama M: "Calcineurin inhabitor attenuates the development and induces the regression of cardiac hypertrophy in rats with salt-sensitive hypertension."Circulation. 102. 1996-2004 (2000)
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[Publications] Wakimoto K: "Targeted disruption of Na^+/Ca^<2+> exchanger gene Leads to cardiomyocyte apoptosis and defects in heartbeat."J Biol Chem. 275. 36991-8 (2000)
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[Publications] Zhu W: "Functional analyses of three Csx/Nkx-2.5 mutations that cause human congenital heart disease."J Biol Chem. 275. 35291-6 (2000)
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[Publications] Saito S: "β-adrenergic pathway induces apoptosis through calcineurin activation in cardiac myocytes."J Biol Chem. 275. 34528-33 (2000)
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[Publications] 池田祐一: "先端医学社"β遮断機の心臓(心筋、冠、伝導)に関する作用。β-遮断機のすべて. 5 (2000)
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[Publications] 小室一成: "先端医学社"心肥大・リモデリングとアンジオテンシンII 心血管系疾患とレニン・アンジオテンシン系-新世代のアンジオテンシンII受容体拮抗。. 2 (2000)