2000 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12877125
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
木住野 達也 長崎大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (70315232)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新川 詔夫 長崎大学, 医学部, 教授 (00111170)
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Keywords | ゲノム刷り込み / 7q32 / MEST / PEG1 / 自閉性 / Silver-Russell症侯群 |
Research Abstract |
自閉症の原因遺伝子の単離を目的とし、本年度に以下の項目に関して新たな結果を得た。 1.染色体7q32領域D7S530とD7S684間のPAC/BACクローンの整列化(PAC/BACコンティグ)および転写地図の作成 ゲノム刷り込み遺伝子であるMESTを中心として約1.2MbにわたるPAC/BACコンティグを作成し、この領域に既存の遺伝子、STSをマップし、Human Gene Map99に報告されているESTのうち約50個をコンティグ内にマップし転写地図を作成し報告した(Genomics,2000)。 2.コンティグ内にマップされた遺伝子/ESTsでゲノム刷り込みを受ける遺伝子の同定。 現在までにMEST周囲の遺伝子、ESTに関してゲノム刷り込みの有無を検索し、CIT1における父親姓発現、COPG2の両親性発現を報告し(Genomics,2000)、さらに他の遺伝子CPA3におけるゲノム刷り込みを現在解析中である。 今後の研究の展開として、 1.7q32領域からの系統的なゲノム刷り込み遺伝子の単離 ヒト・マウス雑種細胞でヒト7番染色体(父親由来又は母親由来)を1本のみ含む細胞を用い、コンティグ内の全てのEST、遺伝子に関してゲノム刷り込みの有無を検索することにより、系統的な刷り込み遺伝子の単離を行う。 2.Silver-Russell症候群、自閉症患児において、新たに同定された刷り込み遺伝子の突然変異検出 自閉症ばかりでなくSilver-Russell症候群においても同領域における遺伝子の関与が示唆されている。今後、Silver-Russell症候群においても、新たに同定された刷り込み遺伝子の突然変異の有無を検索する予定である
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Hayashida S.: "Construction of a physical and transcript map flanking the imprinted MEST/PEG1 region at 7q32."Genomics. 66・2. 221-225 (2000)
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[Publications] Yamasaki K.: "The novel gene, gamma2-COP (COPG2), in the 7q32 imprinted domain escapes genomic imprinting."Genomics. 68・3. 330-335 (2000)