2001 Fiscal Year Annual Research Report
センチネルリンパ節術中検出用の小型高精度ガンマ線プローブの開発
Project/Area Number |
12877137
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
利波 紀久 金沢大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (60019940)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐瀬 茂 安西メディカル株式会社, 技術部・副会長(研究職)
横山 邦彦 金沢大学, 医学部・附属病院, 講師 (60230661)
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Keywords | ガンマ線プローブ / センチネルリンパ節 / ラジオガイド下手術 / 半導体検出器 / 手持ちガンマカメラ / サーベイメータ / CZT |
Research Abstract |
ラジオガイド下手術中(Ragio guided surgery)で使用される術中プローブは病巣部やリンパ節の放射能を検出して切除範囲の決定に利用されている.プローブは計数率のみの測定であり画像は得られない.術中に病巣部放射能の画像化が可能であれば,点で探すプローブよりも広い範囲を容易かつ正確に病巣を特定できる.ラジオガイド下手術中に用いることができる超小型で手持ち可能な核医学診断装置の開発を基礎的に試みた. 本年度は,術中に使用できる高分解能の小型ガンマカメラを試作した.検出器は2mm四方のテルル化カドミウム亜鉛(CZT)半導体を縦に16個横に16個の計256個配置した.したがって有効視野は縦32mmの横32mmとなった.外寸は縦60mm,横60mm,高さ200mmで重量は807gであり,術中に用手保持可能な外寸と重量を達成した.コリメータは2mm角の格子状の窓を有し,タングステン製とした.半導体からの出力は,ASICを介してWindows PCに転送されリアルタイムに画像処理される. この手持ち可能の小型カメラ(パームカメラ)このカメラと自作の小型放射能ファントムを用いて,従来からあるアンガー型ガンマカメラと特性を比較した.その結果,半値幅(FWHM)は,ほぼ3mmであり,アンガー型カメラで1分収集して得られた画像と同等の画像が1秒で得られることが判明した.したがって,パームカメラは,小視野であるものの高感度で高分解能という特徴を持つことがあきらかとなった.
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