2001 Fiscal Year Annual Research Report
拡散強調MR画像による心筋細胞構築の評価-基礎的検討と心筋梗塞診断への応用
Project/Area Number |
12877139
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
佐久間 肇 三重大学, 医学部・附属病院, 助教授 (60205797)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹田 寛 三重大学, 医学部, 教授 (70106988)
加藤 憲幸 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (40214390)
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Keywords | 心筋 / MRI / 拡散 / 高速MR撮影 / ラインスキャン |
Research Abstract |
心臓の拡散強調MRIは急性期梗塞における細胞膜障害に伴う水拡散の変化や、心筋症における細胞構築異常の伴うdiffusional anisotropyの診断に有用性が期待できる。この撮像法の最大の難点は心拍動に伴うアーチファクトの影響が大きい点にある。本年度の研究では昨年度に引き続いて、心臓の拍動性動きの影響を最小限に抑えるMR撮像シーケンスを目ざし、Brigham and Womens病院のStephan Maierと共同開発し開発された心電図同期高速ラインスキャン撮像シーケンスにみられるいくつかの問題点の改善と最適化を行った。具体的には(1)ボランティアを対象に心臓の高速ラインスキャン撮影を行い、血流アーチファクトが抑制されて良好な心臓のT1およびT2強調画像が得られるcrasher gradientの最適化、(2)拡張中期にける心筋の等速運動によって生じる位相シフトを抑制するためのmotion compensated gradientの追加、(3)シーケンス内のデータ撮影順序を変更して階段状アーチファクトを抑制、などの点に取り組んだ。動物実験では、動脈硬化モデルであるWatanabe rabbitの動脈硬化プラークのT1、T2、拡散強調MRIをline scan法を利用して撮影し、プラークのtissue charaeterizationを行った。Line scan MRIは従来のSE法と比較してアーチファクトが少なく、特にT1強調MRIの撮影に関して従来の撮影法よりも優れた結果を示した。
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